中部経産局 「緩やかな持ち直し」 8月経済動向、6ヵ月連続
中部経済産業局は16日、管内5県(愛知、岐阜、三重、富山、石川)の8月の実績に基づく総合経済動向を発表した。総括判断は6カ月連続で、「緩やかに持ち直している」とした。 生産の判断は、6カ月連続で「持ち直しの動きがみられる」だった。主力の輸送機械工業では、台風10号による完成車工場の稼働停止があったが、認証不正の影響が縮小しているため、判断は「持ち直しの動きがみられる」を維持した。 個人消費は、14カ月連続で「持ち直している」と判断。百貨店は、台風の影響で客数が伸び悩んだ。一方でスーパーやコンビニエンスストア、ドラッグストアは、南海トラフ地震臨時情報の発表により、飲料水や備蓄食品の販売が増加した。 百貨店販売額、30ヵ月ぶり減/管内5県動向、岐阜高島屋閉店響く 中部経済産業局が16日発表した、8月の管内5県(愛知、岐阜、三重、富山、石川)の百貨店の販売額(速報値、11店)は、前年同月比0・2%減の365億円で、30カ月ぶりに前年実績を下回った。岐阜高島屋の閉店などが響いた。 店舗数では、前年同月比で2店舗減り、11店舗となった。中部地方では、年初に名鉄百貨店一宮店が、7月末には岐阜高島屋が、それぞれ閉店している。