【全国中学校バドミントン】混戦の男子シングルスは田中大誇が優勝! 北海道勢として同種目32年ぶりのV達成!<男子シングルス結果>
中学生の日本一を決める全国中学校大会が、福井県勝山市(勝山市体育館・ジオアリーナ)で開催。8月24日に行なわれた大会最終日は男女個人戦を実施し、全中チャンピオンが決まった。ここでは男子シングルスのダイジェストをお伝えする。 【フォトギャラリー】全国中学校2024中学生たちの煌めき 熱戦<4> 【男子シングルス】 激戦を勝ち続けた精鋭たちによる準決勝。勝てば日本一に近づく中、決勝進出を決めたのは田中大誇(砂川中・北海道)と奥真優(伏木中・富山)の2人。奥は前日の準々決勝で埼玉栄のエース・山口晃央(埼玉)を下して勢いに乗っており、準決勝の黒住洸多(福田中・岡山)に対しても、前半から主導権を握って試合を進める。得意のスマッシュを効果的に決めた奥が、17本、6本で勝利。決勝の切符をつかむ。 反対の山では、昨年の個人ダブルスで準優勝を果たし、今回はシングルスでの優勝をめざす田中が、同じジュニアナショナルU16の舛田遼羽(伏木中・富山)と対戦。前日の準々決勝で激闘を制している舛田は、田中に対しても高い打点からのアタックで攻め込む。しかし、田中はレシーブを沈めながら舛田の強打を防ぎつつ、スピーディーなラリーを展開。ネット勝負でも積極的に飛び込んでポイントをつかんだ田中が1、2ゲームとも制し、ストレート勝ちで決勝進出を決めた。 日本一をかけた頂上決戦は、4種目の中で男子シングルスが一番初めにスタート。第1ゲームは序盤から先手を取り合うラリーが続き、ポイントも拮抗したまま進む。試合が動いたのは中盤。田中の動きの逆を突いてチャンスを広げようとした奥に対し、田中は「相手は上からの打ち分けがうまい。上げないようにプレーした」とねばりのラリーでポイントをつかむ。第1ゲームは、奥の攻撃を抑えた田中が16本で制した。 第2ゲームに入ると、前半は再び競り合う展開になったが、11-10から田中が先に抜け出す。「最後まで我慢強くプレーするのが自分のスタイル」というように、焦らず終盤までラリー勝負を仕掛けた田中が21-17で勝利。初めての全国制覇を成し遂げた。 ▼準々決勝(8月24日) 奥真優(伏木中・富山)②〔21-17、21-6〕0●黒住洸多(福田中・岡山) 田中大誇(砂川中・北海道)②〔21-12、21-12〕0●舛田遼羽(伏木中・富山) ▼決勝 田中大誇②〔21-16、21-17〕0●奥真優
取材・文/バドミントン・マガジン編集部 写真/菅原淳