本棚の奥から〝レトロ〟なチラシが…スーパーの店長だった父の手描き 「愛ある絵」「懐かしい」反響
蘇った、幼い頃の記憶
KIMMYさんによると、「父は退職してからは特に、ずーっと家で絵を描いている」。 父のアクリル絵や油絵のオンライン販売を手伝うこともあるそうですが、今回のチラシのようなペン画だったり、漫画を見ることはほとんどなかったといいます。 KIMMYさんは「私が小さい頃は、漫画を描くときに使うカブラペンが常に机に置いてあったり、自分の持ち物にマジックペンでキャラクターを描いてもらったりしていました。その時の記憶が蘇ってきた感じで懐かしく感じました」と語ります。
反響が新たな挑戦のきっかけに
今回、自身の絵が広く拡散されたことについて、KIMYYさんの父は「夢にも思っていなかったことで、こんなにたくさんの反響をいただいたことに驚きを隠せず、嬉しい気持ちでいっぱい。いまだに信じられない」とコメントします。 日常的に絵は描き続けていると言いますが、今回を機に「ほとんど描くことがなくなっていた」という、漫画やキャラクター絵を再開しようと決意したといいます。 投稿したことで、父の新たな挑戦を後押ししたKIMMYさんは「こんなにたくさんのリプを頂いた中で、そのどれもが優しく温かい内容だったことに、感動しています」。 「父は高齢ですが、いまも絵を描き続けていますし、まだまだ絵に対する情熱があります。今回はその背中を後押ししてくれる出来事となり、みなさんの温かいお言葉に大変感謝しています」 また、イラストにどことなく懐かしさを感じる声も寄せられたことについて、KIMMYさんの父は「自分はこのようなテイストでしかキャラクターを描けないし、手描きしか方法がないため、それは古臭く、時代に合っていないと思っていました。でもそれを逆に良さと捉えていただけるなど思ってもみなかった」と驚いています。 一方でKIMMYさんは、「テクノロジーは進化し、人の関わり方も変わってきていますが、進化と同時に何かが失われていく寂しさを感じている方も多いのかな」と感じたそうです。 「これからも父の絵がその寂しさのようなものを少しでも癒せる存在となれば嬉しいです」 ◇ KIMMYさんの父親の作品情報は、KIMMYさんのXアカウントでも発信しています。 https://x.com/U_taro27