本棚の奥から〝レトロ〟なチラシが…スーパーの店長だった父の手描き 「愛ある絵」「懐かしい」反響
父が手描きしたスーパーのチラシが出てきた――。そうSNSに投稿した画像には、ウサギや擬人化した野菜、お腹を抱えているネズミの姿などが優しいタッチで描かれたイラストが写っており、大きな反響を呼んでいます。「レトロ」な絵柄を「古くさい」と感じていたという描き手は、「懐かしい」という反応に力をもらったといいます。(withnews編集部・金澤ひかり) 【画像】「まんまるくてレトロかわいい」 お父さん手描きのチラシ
「物語性があって楽しい」 12万いいね
SNSで話題になったのは、KIMMYさんが投稿したもの。父親が手描きしたスーパーマーケットのチラシをいくつか添付したポストです。 《父親は昔、勤めていたスーパーマーケットのチラシを手描きで作ってたんだけど.. その時の原稿が出てきた まんまるくてレトロかわいい 夕市って言葉いいなぁ》 投稿には、14万件の「いいね」がつきました。「愛のある絵」、白黒で描かれているからか「塗り絵したくなる」、「物語性があって楽しい」など、多くの感想が寄せられました。 「楽しみにしている子どもがたくさんいただろうな」という感想には、KIMMYさんが「お隣の町からわざわざ来てくれる子もいたそうで、それがまた描く楽しさになっていたみたいです」と応じるやりとりもありました。
1985年ごろのチラシ
KIMMYさんによると、このチラシは、実家の模様替えの手伝いをしている際、「本棚の奥」からでてきたのだといいます。 「父の絵は見慣れていましたが、これを初めて見た瞬間は『うわぁー!可愛い!』と、つい声が出ました」と話します。 神奈川県でスーパーの店長を務めていたKIMMYさんの父は、スーパーの看板やポップ、牛乳パック、お店のロゴなども手がけていました。チラシもその一貫で描いていたものだそうで、1985年から1990年初頭にかけて配られていたものだといいます。 KIMMYさんの父は「新たに『夕市』のイベントを始めることになり、その広告のためにチラシを制作をはじめたのだと思います。子どもから大人まで、見てくれた人みんなが少しでも親しみを感じてくれたら良いな、と思って描いていました」と振り返ります。 チラシ発見の瞬間は「一気に当時に引き戻された感覚で、懐かしかった」といいます。 一時は漫画家を目指していたこともあるというKIMMYさんの父。チラシについては、「正直なところ、ただただ絵を描くことが楽しい、見てくれた人が喜んでくれて嬉しい、という気持ちで描いてた面もあります」と話します。