北の大地に“音楽の街”出現……「ライジングサン」に6万5千人熱狂
18回目を迎えた日本を代表するロックフェスティバルであるRISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZOが、北海道の石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージにて8月12日から2日間に渡り開催され、100組近いアーティストが熱いライブを繰り広げました。
北海道出身アーティストがヒット曲を熱唱
同フェスは1999(平成11)年から、普段は何もない場所に特設ステージを設けて開催、今年は常連組、新進気鋭のアーティストに加え、リビングレジェンドも多数出演しました。 地元・北海道出身の松山千春さんは「今年はデビューして40年。ずっと北海道でやって来て、ここまで来られました。会場にいる皆さんにも北海道を愛してもらいたい」と語り、オーディエンスとともに『大空と大地の中で』を大合唱。 同じく北海道出身の大黒摩季さんは6年ぶりのライブ活動再開で、完全復活を印象づけるパフォーマンスを披露。「本当に地元は温かい。諦めそうになっても励ましてくれて、ありがとうございます」と語りました。ライブ中には札幌・小樽の学生たちのステージに登場し、大黒さんの復活に花を添えました。 そして八代亜紀さんも初出場。ブルースをベースに演歌の大ヒット曲を連発。好天に恵まれた石狩で、『雨の慕情』では「雨々ふれふれもっとふれ」がシンガロングされ、世代とジャンルを越えた音楽を楽しみました。
2日間で6万5000人強の観客動員を記録
また新世代としては異例の2年連続出演となった水曜日のカンパネラは、野外会場をフル活用した破天荒なライブで2日目の朝を盛り上げました。ヴォーカルのコムアイさんは、最終的にステージから遠く離れた牧草ロールの上でライブを終了させるという、前代未聞のクロージングでオーディエンスから大きな拍手を浴びていました。 イベントを主催したウエスによると、2日間の観客動員は65,925人。一年に2日間だけオープンする音楽の街は、無事朝日を迎えて終了しました。 (橋場了吾・REAL MUSIC NAKED)