“左手ないサル”きょうも都内出没 東北から170キロ移動か…なぜ東京に?専門家は
日テレNEWS NNN
連日、都内に出没しているサルが9日、東京の小金井市に姿を見せました。実はこのサル、東北からやって来た可能性があるということです。 ◇ 9日朝も東京の街に姿を見せました。ベッドタウン小金井市で草をいじる1匹のサル。その“左手”は、一部がありません。
市の職員が対応しましたが… 市職員(9日午前9時ごろ) 「下りていった」 途中で見失い、その後、1時間ほど捜索しても、再び目にすることはできなかったといいます。 栃木県から南へ下ってきたとみられる、“左手のないサル”。埼玉・川口市や東京・練馬区など、関東各地に出没中で、連日のように姿を見せていますが、なんと“東北出身説”が浮上しています。
最新の目撃情報から170キロ以上離れた福島県。4月に撮影された映像に “左手のないサル”が映っていました。関東で目撃されている個体と同一かは分かっていません。 目撃情報を地図でたどると、“左手のないサル”は今年8月には“関東入り”。10月に入ると千葉・埼玉・東京の順に出没しています。 時系列としては、同一個体の可能性が考えられますが、170キロを超える距離を約5か月かけて移動したのでしょうか?
専門家は… 日本モンキーセンター 高野智学芸員 「いくつかの動画を拝見する限り、若いオスではないかと思う。オスに関して言えば、100キロ単位での移動はあり得ます。オスは生まれた群れを出て他の群れに移籍していく。本来であれば山の中を移動して、別の群れに入る。今回の場合は街中に出てしまって、そのまま街中を移動している」 南へ進んでいることについては… 日本モンキーセンター 高野智学芸員 「必ずしも南下する理由はないと思う。恐らく街中に出てしまって、山に戻るすべがなくなり、さまよっているのではないか」 次はどこに出没するのか──。 自治体などは見かけても近寄ったりしないよう注意を呼びかけています。