【竜王戦】藤井聡太竜王vs佐々木勇気八段 和歌山城対局 第5局始まる 戦型は雁木
藤井聡太竜王(名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=22)が佐々木勇気八段(30)の挑戦を受ける、将棋の第37期竜王戦7番勝負第5局が27日、和歌山市「和歌山城ホール」で行われる。シリーズ対戦成績は2勝2敗のタイ。藤井が竜王4連覇へあと1勝に迫るか、タイトル戦初挑戦の佐々木がタイトル奪取に王手をかけるか。注目の一戦だ。 【写真】第5局に臨む藤井聡太竜王と佐々木勇気八段 午前9時、立会人の桐山清澄九段(77)が定刻になったことを告げると、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。先手の藤井はいつものようにお茶を一口飲み、飛車先の歩を突いた。佐々木は目を閉じ、気持ちを落ち着けてから、角道を開けた。 佐々木が選んだ戦型は雁木(がんぎ)だった。経験値が問われる局面が多いスペシャリストの作戦だ。 両者の対戦成績は藤井の6勝4敗。17年7月、佐々木は当時デビューから負けなしの29連勝の新記録を達成した藤井の30連勝を止めた「藤井を止めた男」としても知られる。 対局は持ち時間が各8時間の2日制。1日目は夕方に封じ手をする。2日目は28日午前9時に再開し、夜までに決着する見込み。