那須川天心に挑戦表明の現役プロ中村優也が豪語「ルール次第で7、8割の確率で倒せる」
「単純に負けないと思った。ツイッターに書きましたが、JBC関連のプロ、アマのトップ選手も出れないのがわかった。元プロ、元アマしか出れない企画で、“ボクシングに勝った”とされるのはおかしいと思ったんです。フリーの僕が出ていくのが正しいかどうかわかりませんが、できる人間がやればいいと思った。今のルールで挑戦できるボクサーでは僕が一番強いでしょう。天心へのひとことに“ボクシングをなめんなよ”と、ちょっと過激な書き方をしましたが、あれは天心というよりAbemaに対してなんです。過去にも亀田兄弟が同じ企画で元ホストやユーチューバーみたいな素人をつれてきてボコボコに殴りまわしていましたね。こういう茶番イベントこそ、ボクシングを舐めていますよ。この企画が大嫌いなんです。ただ受けた天心も天心です。この企画のすぐ後にキックの試合があるとも聞いていますが、それも舐めているなと」 大晦日に「RIZIN.14」で天心が無残にKO負けした元5階級世界王者、フロイド・メイウェザー・ジュニア(42、米国)とのエキシビションマッチにも異議がある。 「僕らボクサーはああいう試合はやりません。僕はメイウェザーが大好きなんですが、元々KOを量産していた気の強い選手です。階級というルールがある競技なのに、あれだけの体重差で、試合することには命の危険があります。事故が起きる可能性だってあったんです。それをやるということは天心もボクシングという競技の本質をわかっていないということ」 メイウェザー戦に加え練習動画なども見て天心のボクシング能力もある程度わかった。 「ボクシングを本格的にやっていないにしては技術は凄いと思う。ガード、目や感覚はいい。頭は常に動いて止まっていない。相手をよく見ている。センスはあるでしょう。でもキックボクサー特有のパターンかもしれませんが、前の手のパンチが少なく、距離が近い。だから相手の出方を待つカウンタースタイルなんです。動画で元プロボクサーでキックに転向している選手とのスパーも見ましたが、そんなレベルでもジャブをもらっている。こんなもんかと。パンチ力はないと思います。来るパンチは全部わかるし見えますね。見えているパンチって耐えられるんですよ。驚きはないと思いますよ」 弱点も見えた。勝利イメージもできあがっている。 「相手の右を待っているだけなんで。その右を外して左を狙っていますね。じゃあ、その外す方向を読んで右を打って相打ちにもできるし、その左に対して左のフックを合わせることもできる。僕はリーチがあるんで。当てることをベースにスピード重視でいけば、7、8割の確率で倒せますよ。天心はメイウェザーに3度、倒されましたよね。テンプルに強いパンチを効かされました。ああいう倒され方をすると、本人に意識がなくとも、脳が立っていたら危ないと判断して危険信号を出すようになることがあるんです。僕は天心にも、その可能性があると見ているんですよ」 さらにこうも言う。 「メイウェザーとの試合で思いましたが、天心は綺麗なファイトスタイル。ああいう選手はダーティファイトには弱いですよ。僕は海外でそういうのを経験してきていますから。そこも弱点でしょうね」