【速報】「懲役16年」有罪判決 大阪・羽曳野隣人殺害事件 大阪地裁 捜査機関が有罪立証のもととした「ドラレコ映像」は「被告と犯人の特徴合致すると評価できない」判断示すも
■大阪地裁は検察側主張の一部を退けたものの…懲役16年を言い渡す
きょう27日、法廷に姿を見せた山本被告は、緊張した表情でした。 そして大阪地方裁判所(山田裕文裁判長)は、「ドライブレコーダーの映像から犯人の特徴と合致するとの検察の主張は、何等身と評価するかは容易に変わりうるので、採用できない」と有罪の証拠にはならないとしました しかし、「山本被告の隣の家のセンサーライトが短時間の間に2度点灯している。山本被告以外の犯人がいるとすると、見張りをしていた山本被告に気付かれるリスクを犯したことになるし、山本被告がこれに気付かなかったというのもあまりに不自然、不合理。山本被告以外の被害者を監視していた犯人を想定するのは困難。総合的に被告が犯人と推認できる」と判断しました。 また「家に戻ってきたと考えた場合のセンサーライト不点灯については、数分外気に触れた人が駆け足で通ると点灯しないことがあることが確認されているので、必ずしも被告が犯人であるとの推認と矛盾しない」とも指摘。 「植木鉢巡るトラブルから隣人とその交際相手の被害者(平山さん)への不満は相当に高まっており、山本被告の犯行と考えても不思議でない動機もある」と述べたうえで、「被害者に対する悪感情を次第に増幅させ、殺害に至った。いっときの感情ではなく冷静な判断での犯行で、強い非難。命を奪うのは理不尽極まりなく、短絡的な犯行には同情の余地がない」として懲役16年の判決を言い渡しました。
法廷で1時間半にわたり裁判長が判決理由述べる間、山本被告は微動だにせず、じっと前を向いて聞いていました。 閉廷後は、がっくりと背中を落とし、しばらくうつむいている姿が見えました。 弁護側は控訴すると話しています。 (関西テレビ 司法担当 菊谷雅美)
関西テレビ
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