拉致被害者家族会代表の横田拓也さん、与党惨敗を危ぶむ「北朝鮮は交渉相手見定めている」
北朝鮮による拉致被害者家族からも28日、衆院選の結果を受け、政権の不安定さに対する不安の声が漏れた。 家族会代表で、横田めぐみさん(60)=拉致当時(13)=の弟、拓也さん(56)は「拉致は人権問題であり主権に関わる問題。与野党関係なく、日本全体で解決しなくてはいけない」と話す。 岸田文雄政権時代には、首相直轄の「ハイレベル協議」が水面下で進んでいることが示唆されていた。首相交代や今回の与党惨敗を受け、拓也さんは「北朝鮮は交渉相手を見定めているのではないか」と懸念する。 家族会は全拉致被害者の即時一括帰国を求めているとし、「日朝の連絡事務所や調査委員会の設置は望んでいない。これまでの水準を下げずに、被害者を取り戻す交渉を進めてほしい」と改めて訴えた。