『テイルズ オブ エクシリア2』が発売された日。借金を背負う不幸な主人公や8歳の年少ヒロインが新鮮。胸が張り裂けるようなストーリーも話題に【今日は何の日?】
※本記事は、2023年11月1日にアップした記事を再編集したものです。 パラレルワールドを旅するRPG 【記事の画像(8枚)を見る】 いまから12年前の2012年(平成24年)11月1日は、プレイステーション3(PS3)で『テイルズ オブ エクシリア2』が発売された日。 2012年6月に開かれた“テイルズオブフェスティバル”で発表された『テイルズ オブ エクシリア2』。シリーズ15周年記念作品『テイルズ オブ エクシリア』の続編で、前作から1年後を舞台にした作品です。『テイルズ オブ エクシリア』のテーマソングを担当していた浜崎あゆみさんが引き続き起用され、本作の世界観を見事に表現した『Song 4 u』で物語を彩っています。ゲーム中のこの曲が流れるシーンでは、その演出に鳥肌が立ちました。 ストーリーは本来の世界“正史世界”と枝分かれした“分史世界”を冒険するという内容。主人公のルドガー・ウィル・クルスニクは物語中でしゃべらないのが特徴ですが、2周目以降はしゃべるかどうか選択できるようになります。 『テイルズ オブ エクシリア2』の序盤で重要な要素となるのは“借金”。物語の冒頭でルドガーは見知らぬ少女エルとともに事件に巻き込まれて仕事をクビになり、2000万ガルドの借金を背負うことになります。ゲーム内では定期的に振込をする必要があるのですが、支払いを怠ると催促の電話が……。 ヒロインのエルは8歳の少女で非戦闘員。基本的にはシリーズの中で、もっとも幼いヒロインになります(詳しく説明すると、もっと幼いヒロインもいるのですが、物語のネタバレになってしまので割愛)。この幼いヒロインを守ることが本作の大きなテーマで、それだけに彼女の未来を守るために待っている最後の決断はとても重いものになっています。ぜひ、実際にゲームをプレイしてその場面までたどり着いてほしいです。 冒険する“分史世界”は本来なら死んだ人間が生きていたり、悪人が善人になっていたりします。ルドガーは分史世界を消滅させる使命を背負っているので、冒険した世界を消さなければいけないのはツラかったですね。また、本作のテーマのひとつに“選択”があり、さまざまな場面で選択肢が登場。どちらも選べないような決断を迫られることになるので、物語にどんどん引き込まれていきます。 バトルは前作『テイルズ オブ エクシリア』のシステムを進化させたもの。合体技である“共鳴術技”は、誰でも使うことができる“コモン共鳴術技”と特定のパートナーと発動できる“ユニーク共鳴術技”のふたつが使えるようになりました。前作は特定のパートナーでしか共鳴術技が使えなかったので、コモン共鳴術技が追加されたことで戦略性がさらにアップ。また、ルドガーは“骸殻(がいかく)”という特殊能力を持っており、変身して圧倒的なパワーで敵を倒すことができるのも特徴でした。 シリアスでツラい展開も続く作品ですが、ぜひエンディングまでたどり着いてほしい傑作です。シリーズ最新作『テイルズ オブ アライズ』をプレイして過去作を遊んでみたくなった新規ファンにもオススメの作品ですよ。 ちなみに、『テイルズ オブ』シリーズは2025年12月25日で30周年を迎えます。シリーズをリマスター化するプロプロジェクトをはじめ、いろいろな企画が用意されているようなので、今後の動きに注目です!