FRBファシリティーへの外国中銀預け入れ増加-日本が介入警告の中
(ブルームバーグ): 米金融当局が外国の中央銀行向けに整備したリバースレポ(RRP)ファシリティーの利用額が2週連続で増加したことが、連邦準備制度理事会(FRB)が28日発表したデータで示された。こうした中、日本の通貨当局者は今週、円安に歯止めをかけるため対応するとの警告を強めている。
27日までの1週間のデータによれば、同ファシリティーに預け入れられた資金は3540億ドル(約53兆6000億円)と、前週の3490億ドルから増加し、1月31日までの1週間以来の高水準に達した。一方、外国勢による米国債保有は27日までの1週間に約56億ドル減少し、2兆9300億ドルとなった。
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日本銀行など外国の金融当局は、米財務省証券(TB)や他の証券を保有する代わりに、利子が稼げる同ファシリティーに多額の資金を預けておくことが可能。そこに預けたドルを利用する必要が生じた場合、市場を動揺させずに資金を引き出すことができる。
日本の通貨当局が2022年10月に円安阻止で介入する前、各国・地域中銀が同ファシリティーに預けていた資金が増加し、当時として過去最高の3330億ドルに達していた。だがその後、預け入れの残高は同月終盤に5カ月ぶりの大幅な減少を記録した経緯がある。
原題:Cash at Fed Central Bank Tool Grows Amid Yen Intervention Talk(抜粋)
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Alex Harris