万博は“向かい風”では? 「全然ない」と強気の維新・馬場代表 「立憲と組んでもロクなことない」 今後、自公過半数割れならどう動く?
関西テレビの東京駐在・鈴木祐輔記者が、今注目されている重要人物たちにじっくり話を聞き、ホンネに迫るシリーズ。第2回の取材相手は、日本維新の会・馬場伸幸代表。大阪17区選出の関西議員である。 2023年の統一地方選では大躍進を見せた維新だが、最近は伸び悩んでいる。FNN世論調査を見ると、維新の政党支持率は同年6月に9.3%を記録するも、2024年3月には半分足らずの4.4%まで下落した。4月にはやや回復して5.0%となっている。 伸び悩みの原因は、維新が推し進めてきた「大阪・関西万博」にあると言われている。維新は次期衆院選の目標として、「野党第一党」「与党過半数割れ」を掲げるが…将来への戦略を聞いた。
■党勢拡大に「万博」がブレーキ?
―Q.万博で向かい風になっているのは、代表も感じているんですか? 【馬場代表】「全然ないね。我が党の支持率って、国政とか統一地方選挙とか、大型選挙があってグーッと上がっていくんだよね。選挙が終わって3カ月、半年経つと、ヒューッと支持率が下がっていく」 「鈴木さんは特に万博を絡めて『維新がアカン』という論調を張ってはるけど、ほんまにアカンのやったら、(3月の)鳥取県議会補欠選挙、みんなが『万博アカン』と思ってるのやったら通れへんと思うけどね。1億2000万人のうち1億人が反対してるんと違うから。ネガティブとポジティブの両方の情報を発信していくのは、メディアの皆さん方のお仕事違うかな」 ―Q.ものすごく力を入れてきた万博が、ものすごい批判を浴びた。内心『ちょっとやばいな』とは思いませんでしたか? 【馬場代表】「全然ないな。必ず盛り上がるから。(1970年大阪万博の)当時の新聞見たら、『万博は無用じゃないか』『太陽の塔なんか要らんやないか』とか、今出していただいてる論調とほんま似通ってる。夏ぐらいになると、各パビリオンのコンテンツが発表されだすから、風向きも変わってくる。必ずグーッと評価が上がっていく。間違いないと思うからね」 インタビューは、維新・吉村洋文共同代表(大阪府知事)が、万博批判をした番組とコメンテーターを名指しして「入れさせんとこうかな」などと語った、いわゆる「出禁発言」の後に行った。馬場代表は「イッツ・ア大阪ジョーク。わからんかな?」とSNSで擁護し、その態度は吉村共同代表が発言を撤回しても変わらない。話題は、維新がメディアから批判を受けた際の姿勢の話に及ぶ。