3割以上がまだ「和式」トイレ 全国の小中学校のトイレ事情 令和でも進まない『洋式化』
■「和式を使える教育も」災害への備えをジャーナリストは指摘
2023年9月に文部科学省がまとめた、全国の公立小学校・中学校の洋式トイレの割合のデータです。全国では68.3パーセント。 関西では兵庫県が全国平均を上回る73.5パーセントになっていますが、他の5つの府県は全国平均を下回っています。舞鶴市は32.4パーセントですので、全国平均から見てかなり低いことになります。 【共同通信社編集委員 太田昌克さん】「私が気になるのは、もちろん洋式の方がお子さんたちも使いやすいということはあると思うんですけど、日本は災害があったりしますから、和式をちゃんと使える教育も残していただきたいと思います」
■衛生面で洋式が優れているとトイレの専門家
和式と洋式の違いについて、「学校のトイレ研究会」の富岡事務局長に聞きました。 ・洋式は和式と比べて衛生的で感染的なリスクが低い。 ・和式は排泄物が周りに飛び跳ねやすい。 ということです。 衛生面で見るとやっぱり洋式化を進めていった方がいいと、専門家の話があります。 【関西テレビ 加藤さゆり報道デスク】「うちの子供はまだ保育園児で、保育園でもほぼ洋式なんです。これから小学校に上がる時に、和式がまだあるとなったら、和式の練習をしておかなきゃいけない。 学校は避難所になることが多いので、たくさんの方が使われる。もちろん和式が必要だという方もいるのですが、多くの方が洋式を使っている現状があるので、もう少し合わせていけるといいのかと思います」 学校の中の限られた予算の中で、どこに優先的にお金を使っていくのか、それぞれの学校が考えなければいけない問題でもあります。 (関西テレビ「newsランナー」 2024年12月23日放送)
関西テレビ