3割以上がまだ「和式」トイレ 全国の小中学校のトイレ事情 令和でも進まない『洋式化』
■子供たちの本音「洋式で慣れているから洋式にしてほしい」
この学校では2001年に校舎の大規模改修が行われました。しかし当時は「トイレを洋式に」という議論にはならなかったそうで… それから20年以上、声はあがらなかったのでしょうか? 【吉原小学校 弓下伸二校長】「学校の方に『使いにくい』とかそういった声は今のところ聞こえてはいない。学校に来たら『和式を使うもんや』という認識もあるのかなと思っています」 一方、子供たちに本音を聞いてみると… 【4年生】(Q座るタイプ(洋式)がいい?)「うん!」(Qおうちみたいに(洋式)になるとしたらどう思う?)「めちゃくちゃうれしい」 【5年生】「家も洋式で慣れているから、洋式にしてほしいなって思います」
■「トイレの洋式化に予算をつけてこなかった」洋式化進まない理由
なぜ、令和の時代に「洋式化」が進まないのか?舞鶴市長に聞いてみると… 【舞鶴市 鴨田秋津市長】「率直に大変不名誉な調査結果でありますし、加えて私、昨年市長に就任しましたけど、それまでの体制の中で学校のトイレの洋式化に予算をつけてこなかった、この結果だと思っています」 市では、これまで校舎の大規模改修と同時にトイレの改修も行う方針だったため、洋式化の改革が長年進まなかったといいます。 市内で3番目に児童数が多いこの学校ではこの夏、校舎老朽化のため、ようやくトイレも改修。新しい校舎のトイレは男女ともにすべて「洋式」になりました! 【6年生】「前は落ち着いて座ってできなかったから、座ってできるのっていうのはとても使いやすい」 【6年生】「未来にも繋げていくためにこの綺麗さを残していこうという思いが強くなったかなって思います」
■「子供たちの健康面への影響も」と専門家
学校のトイレを研究する専門家は、「和式」が多く残ることに心配事もあると話します。 【学校のトイレ研究会 冨岡千花子事務局長】「学校だけがなぜか洋式化が進んでいない、そこのギャップに子供が悩んで学校のトイレに行きたいくない、我慢してしまうという、子供たちの健康面、そういったところの影響も問題視しています」 洋式化の流れに遅れをとる学校のトイレ。いつ、時代の流れに追いつくのでしょうか?