「パパママと同じ中高一貫校へ入って!」【中学受験】モメる夫婦。そして、子に起きた恐ろしい異変とは
「志望校の出題傾向を知り尽くした塾に通って過去問を解けるようにするというのが私たちの頃のやり方。でも、今の中受は大学受験の変化に伴って、学力とか知識力だけでは太刀打ちできないケースも多いんです」 息子は暗記タイプの学習は得意でも、対応力や思考力には大いに難がある、と理佐子さん。しかし、志望校は苦手なタイプの問題が頻出されていることで有名なのだそう。 「時事問題についての自分なりの見解とか、写真を見てどういった場面かを説明するというような表現力が問われる問題もあるんです。息子は地頭の出来がもうひとつなのか、そういう主体性が重要な問題にめっぽう弱い気がしますね」 親の母校にこだわってきたが、今さらながら志望校選びを間違えたのではないか、と理佐子さんは大いに悩んでいる。 「でも長い間この志望校に向けて頑張ってきたのに、今の時期になって志望校変えるのとか、めちゃくちゃ勇気が要ります。そのリスクが高いから、塾の先生も簡単に変えろと言えないんでしょうね」 肝心の息子はというと……。 「『僕はパパとママが行った中学でいい』と言っています。息子はもともとおっとりしていて、未だに尻に火がついていない感じ。受験そのものに向いていないのではないかと不安になります」 中学受験をやりたくないとか、もっと違う学校を受けたいなど、むしろ息子自身が意思を表明してくれたらいいのに……。理佐子さんは親の言いなりになる息子に、中受とは別の意味で危機感を覚えている。 子供の意思といえば、今回お話を聞いたもう一組の親御さんは、お子さんの気持ちに寄り添いきれず、娘の心の問題に悩んだ1人である。 子供への不安感に襲われる理佐子さんのご家庭がある一方で、受験に対しての意見が夫婦間で割れるケースも……。後編ではその詳細を記述する。 取材/文 中小林 亜紀 PHOTO:Getty Images
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