《看板女優は誰だ》秋ドラマで大注目…清原果耶vs.堀田真由の「同事務所バトル」
仁義なき「看板女優対決」
10月期ドラマがスタートして、テレビ業界で注目されているのが、「日曜22時台のドラマ対決」だ。具体的には、テレビ朝日と日本テレビの作品である。 【写真】『踊る大捜査線』の最新作に出演しなかった深津絵里が姿を隠す「事情」 「10月6日に日テレ系で堀田真由(26歳)主演の『若草物語-恋する姉妹と恋せぬ私-』が、10月20日にテレ朝系で清原果耶(22歳)主演の『マイダイアリー』がスタートしました。『マイダイアリー』は日曜22時、『若草物語』は日曜22時半スタートなので、放送時間は30分かぶりますが同時間帯と言っても差し支えないでしょう。そして、この2人は同じ芸能事務所『アミューズ』に所属しているのです。 おまけに、そろって次世代の看板女優候補です。そんな2人のドラマを真っ向から当てるのはあまり考えられません。事務所と両局の間での連絡や調整があまりうまくいかなかったのではないでしょうか」(テレビ局関係者) ひと足先にスタートしたのは堀田主演の『若草物語』だ。'87年放送の『世界名作アニメ劇場』(フジ系)の枠で放送された、アメリカ人作家ルイーザ・メイ・オルコットによる半ば自伝的な小説が原案である。 同小説は19世紀後半のアメリカを舞台に、4人姉妹を描いた物語だが、今回のドラマ版において同作は原案という位置付けだ。
両作品の視聴率は……
主人公の堀田演じる次女は。ドラマの制作会社を辞めて脚本家を目指す。そして仁村紗和(30歳)演じる長女は、結婚願望が強いハローワークの非正規職員。畑芽育(22歳)演じる四女は、ファッションデザイナーを夢見る服飾専門学校の学生だ。 キャスト発表で話題になった元・欅坂46(現・櫻坂46)の長濱ねる(26歳)は役者志望の三女を演じる。ただ、2年前に突然姿を消して音信不通という設定で、10月20日放送の第3話までは過去の回想シーンでしか出番がない。 いまのところ視聴率は芳しくないのが現状だ。平均世帯視聴率は初回から4.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)、4.0%、3.1%と右肩下がりである。 一方、清原が主演の『マイダイアリー』は、些細なきっかけから清原演じる社会人1年目の主人公が過去の大切な思い出を振り返るという構成。大学時代の仲間たちとの日常やそのつながりをノスタルジックに紡ぐヒューマンドラマだ。 数学に特異な才能を持つ「ギフテッド」の男子学生を5人組ボーカルダンスユニット・M!LKの佐野勇斗(26歳)、大学時代の主人公の親友役を吉川愛(24歳)と見上愛(24歳)が演じている。初回の視聴率は3.4%で両作品とも「低空飛行」と言えるだろう。 「『若草物語』は女性の働き方や恋愛感・結婚観などを盛り込んで社会派作品に仕立て上げようとしていますが、なぜ、このタイトルにしたのかが疑問。今後、長濱さん演じる三女が出て来てストーリーに新たな展開がありそうですが、その前に視聴者が離脱しそうです。 清原さんは、自分の年齢と等身大の女子大生の役は合っていますが、型にハマってしまいまったく目新しさがないドラマです。とはいえ、両ドラマ枠とも、このところ数字が取れていない枠なので、視聴率が低いのは仕方ありません。せめて、放送後にネット上で話題になるような要素を組み込みなど、もうちょっと工夫できたのはないでしょうか」(放送担当記者)