「核シェルターを自宅に」 全国で問い合わせ急増中 スイスは設置義務付けで人口カバー率107% 日本は0.02%
CBCテレビ
「核シェルター」…核兵器による攻撃から身を守るこの設備を、「自宅に設置したい」という人がいま全国で増えているそうなんです。なぜなのか…背景を愛知県豊橋市で取材しました。 【写真を見る】「核シェルターを自宅に」 全国で問い合わせ急増中 スイスは設置義務付けで人口カバー率107% 日本は0.02% 愛知県豊橋市の住宅地。地中に張り巡らされた鉄筋コンクリートの骨組み。これは… (芳賀土建 芳賀数正さん) 「こちらが、建設中の核シェルター」 地元の「芳賀土建(はがどけん)」が建設している「核シェルター」。核兵器による攻撃のほか、地震などの災害からも一時的に身を守ることができる空間です。 (芳賀さん) 「これが防爆扉。厚さ20センチのコンクリートの扉」 この分厚い「防爆扉」によって、爆発の衝撃にも耐えられるといいます。その先には…広々としたスペースが。約18畳の広さがあるメインの部屋です。 最大8人が2週間、避難生活を送る想定でつくられています。 さらに… (芳賀さん) 「スイスから木箱に入れられて届いた」 スイスの企業から350万円で購入した空気清浄機。放射性物質もろ過することができ、シェルター内の空気汚染を防ぎます。 (芳賀さん) 「広島原爆で言うと(爆心地から)800~900メートル距離を取っていれば(シェルターの)中に入っていれば守られる」 日本ではあまりなじみのない核シェルターですが、なぜ、この豊橋の会社が建設を始めたのでしょうか? (芳賀さん) 「国際情勢が不安定になってきているのを境に問い合わせがすごく増えた。お客さんの要望に応えるために自社でつくろうということで」 ■輸入でなく製造して販売へ…“核シェルターのモデルルーム”をつくった (芳賀さん 2018年) 「こちらが、地下に埋設してある防災シェルター」 この会社は元々、小型の防災シェルターをアメリカから輸入し展示・販売していましたが… 北朝鮮の度重なるミサイル発射やロシアによるウクライナ侵攻。そして、相次ぐ自然災害を受けて問い合わせが急増。 (芳賀さん) 「1日で多いときは(問い合わせが)2~3件来る。来ない日はないような状況」