「核シェルターを自宅に」 全国で問い合わせ急増中 スイスは設置義務付けで人口カバー率107% 日本は0.02%
輸入品ではなく、自前でシェルターを建設して販売するため、まずはモデルルームをつくることにしたのです。 実は近年、こうしたシェルターをめぐっては動きが活発化しています。 おととしには、核シェルターの普及を促す自民党の「シェルター議員連盟」が発足。そしてことし3月、政府は台湾有事に備えて、沖縄を中心に全国でシェルター整備を進める方針を打ち出しました。 一方、核シェルターの人口カバー率は、住宅への設置が義務付けられているスイスが107%、アメリカも80%を上回っているのに対し、日本はわずか0.02%。 危機管理の専門家は、国際情勢がめまぐるしく変化する中、平時のうちから備えを考えることが大切だと訴えます。 (日本大学 危機管理学部 福田充教授) 「現代の新しい戦争の形は、ミサイル攻撃やドローン攻撃が一般的に。ヨーロッパや海外で起きている対岸の火事ではない。北朝鮮は世界で最も多くミサイルの発射訓練を日常的に行っている異常な環境がある。自分の身は自分で守る。余裕のある家庭には、自助的なアプローチが今後必要になってくる」 さて、豊橋市で建設中の「核シェルター」。このあと四方をコンクリートで覆い、8月末に完成する予定です。気になる値段は? (芳賀さん) 「値段としては7000万円ぐらい」 建設費は地上の住宅部分も含めて7000万円前後の見通しですが、すでに購入を検討している人が複数いるとのこと。不安定な国際情勢、そして多発する自然災害から命を守るための備えと考えると、高くない買い物なのかもしれません。
CBCテレビ