ジャンク品なのに…初代ソニーウォークマン、15年前のデジカメ、黒電話が次々売れていく!ハードオフ店内で目撃した「驚きの光景」
パソコン、オーディオ、カメラ、ゲーム、楽器等の中古品の買取・販売を行うハードオフ。運営元のハードオフコーポレーションの業績が絶好調だ。5月に発表した2024年3月期通期決算では、過去最高である301億円の売上高を記録。さらに営業利益、経常利益、純利益いずれも過去最高を更新した。特に本業の儲けを示す営業利益は前期比21.3%増の28億円と成長著しい。 【写真】えっ、こんなガラクタがお宝に…ハードオフのジャンク品を一挙大公開! 前回記事『「まさかこのゴミを売るのか?」と社内で大反対…からの過去最高益! ハードオフ社長がいま明かす「ジャンク品」誕生秘話』では、 ハードオフ名物の「ジャンク品」が誕生した経緯を、ハードオフコーポレーション代表取締役社長の山本太郎氏が語った。 本記事で迫るのは、店舗で実際に売られているジャンク品だ。果たして売れ筋はどんな商品なのか。ハードオフコーポレーション東京1エリア統括店長の若松優一氏に、ハードオフ秋葉原1号店を案内してもらいながら話を聞いた。 取材中、街中やオフィスで見かける「あのボックス」まで店頭に並べていたことが判明する――。
外国人がこぞって買い求めるジャンク品は?
取材当日に訪れた秋葉原は、まさにインバウンドに沸いていた。人気のスポットということもあって、行き交う人の多くが外国人だ。 そんな東洋一の電気街を10分ほど歩くと、ハードオフ秋葉原1号店にたどり着く。外国人の多さに驚いた旨を若松氏に伝えると、「当店も半分が外国のお客さんです」と教えてくれた。その言葉の通り、取材中も次から次へと外国人が店を訪れ、物珍しそうに商品を手に取る。 彼らにダントツ人気なのがレトロゲームだという。 「通常の中古品だけでなく、ジャンク品のゲーム機やソフトも購入していきます。最近はあまり多く入荷していませんが、所有者の名前が書かれたゲームソフトなども普通に買って帰りますね」(以下、「」内は若松氏) かつて多くの子供たちが、ファミコンやスーパーファミコン、ゲームボーイのカセットなどに自分の名前をマジックで書いた。 この日、ジャンクコーナーにあった「パチンコタイム」というゲームボーイソフトを裏返してみると、懐かしさが一気に蘇ってくる。持ち主の名は「Fukuoka」。名前を書くほどだ。きっと大事なソフトだったのだろう。ちなみに価格は税込330円。こうしたゲームソフトも所有者の思い出とともに異国へ旅立っていくのかもしれない。