バイデン米大統領、シリア安定化へ支援表明 アサド政権崩壊受け
Steve Holland Katharine Jackson [ワシントン 8日 ロイター] - バイデン米大統領は8日、アサド政権が崩壊したシリアについて、情勢安定化に向け同国内のパートナーと協力していくと表明した。 シリアは「リスクと不確実性」の時期に直面しており、米国はできる限り支援すると強調。シリアで、ロシアやイラン、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラが影響力を持っていないのはここ数年で初めてだと指摘した。 「長年、アサド大統領の主な支援者はイラン、ヒズボラ、ロシアだった。だが先週、これらの支援は崩壊した。なぜならイラン、ヒズボラ、ロシアが私が大統領に就任した時よりもはるかに弱体化しているからだ」と説明した。 「次に何が起こるかという疑問に向き合う中、米国はシリアにおけるパートナーや利害関係者と協力し、彼らがリスクを管理する機会をつかめるよう支援していく」と述べた。 さらに、過激派組織「イスラム国」(IS)が勢力を再び拡大するのを阻止するため、米軍が8日にシリアでISの拠点と工作員を標的とした精密攻撃を数十回実施したと述べた。 「これは、長い間苦しんできたシリアの人々にとって誇りある国のより良い未来を築く歴史的な機会だ。同時にリスクと不確実性の瞬間でもある」と語った。