望月慎太郎、今年の全仏オープン最初の予選通過者に決定!大会HPには「おめでとう」のメッセージも<SMASH>
「今年のイベントで最初の予選通過者となった日本の望月慎太郎選手、おめでとうございます」。5月23日、「全仏オープン」(5月26日~6月9日/フランス・パリ/クレーコート)の公式ホームページに大会側から望月へ向けたメッセージが公開された。 【画像】ジャパンオープンテニス|世界10位で第1シードのフリッツに逆転勝ち!大金星を挙げた望月慎太郎を特集! 参加128名によって実施される今大会の男子シングルス予選は、3回戦まで勝ち残った16名だけが本戦のコートに立つことができる。 身長175センチとテニス選手としては小柄な部類に入る望月(世界ランキング163位)。だが、巧みな駆け引きを得意とする戦略家は予選1回戦ではニック・ハート(ドミニカ/同195位)に逆転勝利。序盤こそ相手にペースを奪われたが、「思い切りの良いプレー」を意識したことでリズムを取り戻したという。 そして29歳のベテラン、ステファノ・ナポリターノ(イタリア/同125位)との予選2回戦は、「最近の試合で一番良かった」という内容でストレート勝利。全仏オープン初出場まであと1勝とした。 迎えた予選決勝、相手は第13シードのファクンド・バグニス(アルゼンチン/同119位)。今年2月のコルドバ大会(アルゼンチン/ATP250)で準優勝しているクレーを得意とする34歳だ。 第1セットは両者譲らずの拮抗した展開ながらも望月が2度のブレークに成功して6-4で取り切る。すると第2セットの第2ゲームを終えた時点でバグニスが体調不良で棄権を表明。思いがけないかたちで望月の勝利が決まると同時に、全仏オープン本戦初出場が確定した。 13歳の時に米国のIMGアカデミーにテニス留学をして、16歳の時に出場したウインブルドンジュニア部門のシングルスで日本人男子として初めて優勝。だがプロに転向して以降は結果が出ない苦しい時期も経験した。 ただ「成長を感じていたから心配はしていなかった」望月は、昨年開催されたウインブルドンで予選を勝ち抜き初めてグランドスラム(四大大会)本戦に出場を果たすと、10月のジャパン・オープンではベスト4進出と大ブレーク。その勢いをもって臨んだ今年1月の全豪オープンでも予選を勝ち上がって本戦初出場を果たした。 今回の全仏オープン予選前は2大会で初戦敗退を喫していたが、今予選では「かみ合わない」ながらも持ち前のクレバーなテニスで勝利を引き寄せ、その勝利を糧にさらにギアを上げることができた。「20歳の彼は今週の予選3ラウンドを突破した最初の選手」と大会ホームページで紹介された望月は、果たして本戦でどんな戦いを見せてくれるのか。 構成●スマッシュ編集部