クルドサック・イカの耳・猪瀬ポール・ラーメン橋って何のこっちゃ? 俗語から技術用語まで交通関連用語がオモシロイ!
交通にまつわる「専門用語」が面白い
交通に関連するさまざまな「用語」を、我々ドライバーは教習所においてしっかりと学んだ。それらのうちの一部は忘れてしまったりもするが、まぁドライバー生活を通して再び思い出したり、新たに知るなどして、主要な交通関連用語はおおむね理解しているという人がほとんどだろう。 【画像】高速道路のジャンクションで希に見られる「イカの耳」の画像を見る だが、世のなかには一部のコミュニティ内でのみ用いられている俗語や、専門的な技術用語あるいはお役所用語を含め、「……何それ? まったく知らないんですけど!」といいたくなる交通関連用語も多数存在している。 本稿では、そんな知られざる(?)交通関連用語の数々をご紹介する。なお各見出し語の後ろには、俗語を意味する【俗】、専門的な技術用語を意味する【技】、官公庁などが作った言葉であることを意味する【公】を付けることで、それぞれの用語のポジションを分類している。
イカの耳【俗】
主に高速道路のジャンクションで希に見られる、新線の接続を見越してあらかじめ造った分岐予定部の、未使用部分。開通済みの本線部分がイカの胴体 (本線)に見え、未使用の分岐部分がイカの耳(エンペラ)に見えることから、俗にそう呼ばれている。
猪瀬ポール【俗】
新東名および新名神高速道路において、片側3車線設計のトンネルをわざわざ2車線に狭めるために設置されていたラバーポール(車線分離標)の俗称。道路関係四公団民営化推進委員会委員だった猪瀬直樹氏の提言から生まれたとされるため「猪瀬ポール」と呼ばれたが、猪瀬氏本人は「俺はそんなもの知らない。俺が付けさせたわけでもない」といっている。
おだんご(ダンゴ)【俗】
「国道番号」や「都道府県道番号」などの交通標識が、支柱に複数「串刺し」になっている様子のこと。
おにぎり【俗】
「国道標識」の俗称。その形状が「おにぎり」に似ていることに由来する。
クルドサック【技】
字面だけを見ると「メリケンサックを拳にはめたクルド人」などの物騒な事態をイメージするが、そうではなく、クルマの方向転換ができるよう、行き止まりの奥がロータリーなどになっている袋小路のこと。「袋小路」を意味するフランス語『cul-de-sac』に由来し、主に大規模な分譲地やニュータウンなどで採用されている。