東南アジア訪問のアップルCEO、シンガポール首相と会談へ-関係者
(ブルームバーグ): 米アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は、東南アジア訪問の締めくくりにシンガポールのトップリーダーに会う予定だ。中国に集中している生産の分散化を進める同社は、新たな製造拠点と共に成長市場を探している。
クック氏は18、19両日、シンガポールを訪問し、ローレンス・ウォン副首相兼財務相やリー・シェンロン首相に会う。政府要人のスケジュールは非公開だとして事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにした。リー氏は来月首相を退任し、ウォン氏が新たな首相に就く。
シンガポール次期首相の最優先課題はインフレ対策-エコノミスト調査
今回の東南アジア訪問でハノイやジャカルタを訪れたクック氏は、この地域は市場としても新たな製造拠点としても重要だと繰り返し強調。
アップルは主力製品であるスマートフォン「iPhone」の需要が中国で低迷しており、新たな成長市場を必要としているほか。米国と中国の対立が深まる中でリスク軽減のため生産拠点の分散化を一段と推し進める方針。
シンガポール政府の計画は変更される可能性があり、アップルはクック氏の予定を公表していない。アップルとシンガポールの財務省および首相府の担当者はコメント要請に応じなかった。
関連記事:
原題:Apple CEO Meets Singapore’s Leader to Wrap Whirlwind Asia Tour (抜粋)
--取材協力:Philip Heijmans.
(c)2024 Bloomberg L.P.
Faris Mokhtar, Yuan Gao