chelmico・Mamiko「大人になってから心底思う。まじですごい。ママ、ありがとう」
chelmicoによる連載「chelmicoのちいさなにっき」。Vol.36はMamikoによる「給食&お弁当の思い出」の巻。 給食っていいよな~。銀色の大きなお鍋にカレーが入ってて、それを三角巾つけた子供たちがよそったりしてさ、やかんにたっぷり入った麦茶と一緒に配膳するんでしょう。漫画で見たことある。私はずっとお弁当で生きてきたから、なんか少し憧れがあるんだよね。と言いつつ、私は母が作るお弁当がめーちゃくちゃ好きだった。毎朝渡される、二段弁当の重みが嬉しくて、登校するのがしんどい日々が多かったけど、このお弁当を食べるために学校に行けてたかもな。 ランチョンマットは母お手製のもので、愛がたっぷりだなって大人になったいま、より感じるな。大体はのり弁で、上にゆかりがかかっている一段と、もう一段はその時どきのおかず。マストで入っていたのは、卵焼きと枝豆。で、その他は日によるんだけど、私が特に好きだったのはチキチキボーンね。あれ美味しすぎるでしょ。食べやすいし、少しスパイシーで美味しい。あれ発明だよ。あとはミートボールも好きだったな~。ミートボールの時は大体3つ入ってたんだけど、たまに4つの時もあって、あの時はテンション上がったな~。 大体のごはんって温かい方が美味しいのに、母親が作るお弁当はなぜか冷えてる方が美味しいんだよね。お弁当箱を開けた時のふわりと香る、冷たいゆかりの匂いまだ覚えてるもん。あと私ののり弁の食べ方があってさ、のり弁の端の方は、鰹節や醤油や海苔の主張が少なくて白米がちだったから、お行儀が悪いんだけど、私はおかずと一緒に周りから食べすすめて、離れ小島みたいになった真ん中の「濃いのり弁」をラストに残して食べてたな。おかずとのり弁を、いかに上手に配分して食べるかということに力を入れてた。あれ本当幸せだったな~。毎朝早起きして三きょうだい、全員分のお弁当を作ってたの、本当に頭が上がらないよ。大人になってから心底思う。まじですごい。ママ、ありがとう。またいつか食べたいな。 チェルミコ 左・Rachel (レイチェル) 1993年生まれ、神奈川県出身。右・Mamiko (マミコ) 1996年生まれ、東京都出身。2014年にchelmicoを結成。デジタルシングル「Question」が現在発売中。 ※『anan』2024年6月19号より。写真・幸喜ひかり ヘア&メイク・ナリタミサト (by anan編集部) あわせて読みたいanannewsEntame chelmico・Mamikoが物件に詳しい理由とは? 「引っ越さないの…2024.4.13anannewsEntame chelmico・Rachel「夫は、家を選ぶセンスと探す根性がある」 …2024.4.7anannewsEntame chelmico・Mamiko「Under the Seaが流れてる中、…2024.3.30anannewsEntame chelmico・Rachel「うわーん。泣いちゃうよ~」 Mamiko…2024.3.24anannewsEntame chelmico・Mamiko「桜を見ながら心穏やかに四季を感じたいです…2024.3.18