「どうにか喜びを分かち合いたい」J1アビスパ福岡、今季限りで退任の長谷部監督にホーム最終戦白星を
J1アビスパ福岡が30日、福岡市のベスト電器スタジアムで浦和とのホーム最終戦に臨む。今季限りで退任する長谷部茂利監督にとっては本拠地で指揮を執る最後の試合。今季最多の観客が訪れる見通しで「どうにか皆さんと喜びを分かち合いたい」と有終の美を誓った。 ■キングがダンスでノリノリ【写真】 就任5年目の長谷部監督はクラブのJ1定着を支え、昨年はYBCルヴァン・カップを制してクラブ初タイトルを獲得した。その中で、今季もJ1リーグ最少の31点にとどまる得点力不足は課題として残った。 26日に行われた公開練習ではワンタッチパスを使った連係に取り組み「堅い守りは実現できそうなので、全員でゴールに対する執着を見せてもらいたい」と意気込んだ。今季新加入しながら長期のコンディション不良で出番がない元スイス代表のベンカリファも軽快な動きを披露した。 当初の目標だった6位以内は逃したが、2年連続の1桁順位の可能性は残す。「自分たち次第だと考えて挑んでいきたい」と長谷部監督。追求し続けた堅守速攻の成果を集大成の一戦で披露する。(末継智章)
西日本新聞社