SUPER EIGHT・安田章大のドキュメンタリー番組 アイヌの人たちと交流 監督エリザベス宮地が魅力語る「病気のことも赤裸々に…」これまでBiSH、藤井風、MOROHA、東出昌大に密着の映像作家
安田さんは自身の病気のことも赤裸々に…
Q.どういったところが魅力の番組ですか? 安田さんだからこそ話してくれたことが、たくさんあると思います。 芸能人っていう圧力をもしかしたら感じさせる人もいるかもしれないですけど、安田さんはそうじゃない。、常にオープンで、相手と目と目を合わせてまっすぐコミュニケーションをとる方なので、安田さんじゃないと初対面でたった小一時間でいろんな話聞き出せなかったんじゃないのかなと思います。 安田さんが出会って話してる内容。編集上、大分短くはしちゃったんですけど相手からいただいた言葉っていうのもそのまま魅力だと思いますね。 アイヌの差別の問題についてとかも、しゃべりたくない人だっているだろうけど、安田さんは聞いていました。 安田さんの病気とかってアイヌとか先住民に興味抱くすごい大きなきっかけでもある。そもそも人間ってなんだ?っていう人間らしい生き方とかってなんだ?っていうのは多分、病気後にすごい考える機会増えてて、そういう話もすごい自分から確かに赤裸々に話してましたね 安田さんって病気になった後、自分が生きる意味っていうか、生き残った意味を考えていると思うんです。今も。通常なら死んでもおかしくない状況に2回もなった時に、言葉が違うかもしれないですけど、どうして生き残ったんだろうっていうことを考えて、アイヌ文化に興味を抱いたっていうのは自分の生き残った理由を探す一つだったんだと思う。 都会であくせく働いていると生きる意味とか見失いがちだし、そもそも生きる意味があるのかないのかも含めなんですけど、そういうことをいずれ生きてると絶対考えないといけないと思うので、そういうのにもし悩んだる人がいたら見てくれたらいいんじゃないかなと思います。
生きていくのって大変じゃないですか…
Q.どういう思いで番組に参加しましたか? 取材対象がアイヌっていうのにすごい興味を抱いて。 文化もそうだけど、「WILL」(東出昌大さんの狩猟ドキュメント映画・2024年公開)を撮影して、いわゆる人間の狩猟採集民だったころの生き方とか学んだ。出会う猟師さんたちがすごい自然に感謝する人が多くて、自然に対してすごい謙虚ですし、そういう考え方をWILLの撮影を通して学んで、今回の依頼が来た時に、やっぱアイヌってまさにそういうことをずっとやられてる方たちだと思うので、僕も学びたかったですね。 あと僕が気になってたのは、カムイ、神様を信じてること。アイヌの方々が暮らしの考え方の大前提にカムイっていう存在が大きくあると思ってて、それがすごい僕は魅力に感じてて。 考え方を知りたかったですね。カムイに対する考え方というかすごい共感というか憧れみたいなのが僕強いです。 Q,なぜ、憧れるんですか? 大人になってから自分の仕事を経て、都会で暮らす違和感とかも経て興味を抱くようになったんですけど、生まれた時から身近なものとして、生活の一部としてある人たちが結構羨ましいですね。 なんていうか、生きていくのって大変じゃないですか…。 特に都会。結構生きてくだけで大変だと思うので、基本的にはそういうところから。 Q.宮地さんの地元は? 高知県です。高知にいるときは自然がとか全く思ってないですけど、都会だと、自分一人で生きてるみたいな気持ちになっちゃう時もあるんですよ。 心があんまり元気がない時でも常に大きな自然とかカムイとかと繋がってるっていうのがアイヌの皆さんだと思うので、本当に素晴らしいなと思います。憧れみたいなのがありますね。
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