日本はタイと対戦し、圧巻のストレート勝ちを収めた。(C)Getty Images

　悲願の金メダルまで、あと２勝だ。 　現地８月６日、パリ五輪の卓球女子団体戦は準々決勝が行なわれ、日本はタイと対戦した。早田ひな、平野美宇、張本美和の３人で臨みゲームカウント３-０のストレート勝ちを収め、準決勝進出を果たした。 【画像】左腕の負傷に負けず堂々の銅メダル！早田ひなを厳選ショットで特集！ 　団体戦は３ゲーム先取で第１試合をダブルス、第２試合以降はそれぞれがシングルスを戦う。 　日本は早田と平野の黄金世代（00年生まれ）コンビが先陣を切る。第１ゲームは平野のフォアハンドで３連続得点。平野がサービスで流れを作ると早田のフォア、サービスなどで連続得点を挙げ、11-7で先取した。第２ゲームも11-6で連取すると、２人の息の合ったコンビネーションは勢いを増し、最後は平野の得意なバックハンドで第３ゲームを勝ち切った。 　第２試合は16歳の張本が登場。第１ゲームを12-10で競り勝つと、第２ゲームは主導権を握り、相手のミスもあって11-5で押し切った。第３ゲームは一進一退の攻防だったが、最後は電光石火のカウンターが決まりガッツポーズ。先輩たちからいい流れをもらった高校１年生が、ベスト４進出に王手をかけた。 　 　第３試合は平野が相手エースと対峙した。第１ゲームを11-8でモノにすると、続く第２ゲームも高速フォア、鋭いバックを相手の懐に突く。”ハリケーン”と称される圧巻の展開で11-5と、あっという間に連取した。勝利まであと一つの第３ゲームは緩急をつけたサービスが光り、ときには鋭いドライブを放ち11-6でストレート完勝。終わってみれば、日本は３人全員が１ゲームも落とさない圧巻のパーフェクト・ゲームでタイをねじ伏せた。 　日本の次戦は現地８月８日、ドイツとインドの勝者と対戦する。 構成●THE DIGEST編集部