横浜F・マリノス史上最高! “化け物”となった下部組織出身選手(6)感慨深い…。偉大な父をもつ日本屈指のチャンスメーカー
J1リーグ5回、天皇杯2回などの優勝を誇る横浜F・マリノス(横浜マリノス時代を含む)。そんな同クラブが築いてきた歴史の中で、下部組織出身選手たちの輝きは欠かせなかった。今回は、横浜FMの下部組織出身でクラブの成功に大きく貢献した選手を紹介する。(ホームグロウン選手が選出対象。在籍期間、通算成績は『transfermarkt』を参考)
MF:水沼宏太(みずぬま・こうた) 生年月日:1990年2月22日 在籍期間:2008年2月~2010年7月, 2020年1月~ クラブ通算成績:224試合23得点49アシスト 水沼宏太は、ジュニアユースから横浜F・マリノスで育ち、2007年に2種登録でトップデビューし、翌2008年に正式にトップチームに昇格した。その後、出場機会を求めて栃木SCに期限付き移籍すると、2012年からはサガン鳥栖でプレー。さらに、FC東京とセレッソ大阪でもプレーし、2020年にマリノスに復帰している。 10年ぶりにマリノスに戻ってきた水沼は、リーグ屈指の右サイドとして数々のチャンスをつくっている。2020シーズンは、第27戦・浦和レッズ戦での3アシストもあって、2桁アシストを達成し、2021シーズン以降も鋭いクロスでアシストを量産した。今季はエウベルに右サイドのポジションを譲りがちだが、過密日程が続くチームでコンスタントに活躍している。副キャプテンとしてチームをけん引する1人でもあり、マリノスに欠かせない選手であることは間違いない。 水沼宏太が初めて三ツ沢球技場を訪れたのは、1995年のことだったとクラブの公式サイトで紹介されている。父の水沼貴史に連れられて木村和司の引退試合にやってきた。マリノスのレジェンドを観て育った少年がクラブを代表する選手になったというのは、関係者にとってもファンにとっても感慨深いことだろう。
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