50歳代で羨ましい貯蓄3000万円台の世帯は日本にどのくらいいるか?年金の平均月額も確認
2024年1月からの新NISA制度が始まり、資産運用がますます注目を浴びています。長寿社会の中で、老後資金に対する不安が高まる中、資産運用が注目を集まっているのでしょう。 【円グラフ・一覧表】「50歳代・二人以上世帯の貯蓄額」&「厚生年金と国民年金」の受給権者数を1万円刻みで見る!(出所:厚労省など) 老後の長い生活を支えるためには、「年金」と「貯蓄」という2つの柱が重要です。 そこで今回は、50歳代・二人以上世帯の貯蓄額と、今のシニアの厚生年金と国民年金の平均月額、また2024年度の年金額例をみていきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【50歳代・二人以上世帯】貯蓄3000万円台は何パーセント?
50歳代・二人以上世帯で「貯蓄3000万円以上」を達成している人はどれくらいいるのでしょうか。 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和4年)」より、50歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。 ●【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合 ・10.8% ●【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1253万円 ・中央値:350万円 貯蓄3000万円以上は約1割となりました。
【厚生年金と国民年金】平均月額はいくらか
では、みなさん年金は平均で月いくら受給しているのでしょうか。 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、現代シニアの平均的な年金額も見ていきましょう。 ●厚生年金の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:14万3973円 ・〈男性〉平均年金月額:16万3875円 ・〈女性〉平均年金月額:10万4878円 ※国民年金部分を含む ●国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額 ・〈全体〉平均年金月額:5万6316円 ・〈男性〉平均年金月額:5万8798円 ・〈女性〉平均年金月額:5万4426円 国民年金で5万円台、厚生年金で14万円台でした。
【2024度の年金額】2.7%増額。厚生年金と国民年金はいくらか
年金額は毎年度改定されます。 厚生労働省より公表された、2024年度最新の年金額の例を見てみましょう。 ●2024年度の年金額の例(国民年金と厚生年金)月額 ・国民年金(満額):6万8000円(+1750円) ・厚生年金※:23万483円(+6001円) ※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」。 厚生年金はモデル夫婦となっており、1人分にすると16万2483円です。