移籍先はどうなる?本田圭佑のJリーグ復帰はない?!
本田の移籍先として現在、様々な情報が飛び交っている。一部スポーツ紙は、ヨーロッパやアメリカのクラブに加えて、Jリーグ復帰の可能性を報じている。しかし、少なくとも11年ぶりに日本へ復帰する可能性は、極めて低いと言っていい。 パチューカ移籍が決まる前の段階で、Jリーグ復帰の可能性を問われた本田は「正直、日本という選択肢は考えたことはありません」と断言したうえで、こんな持論を展開していた。 「僕がいなくても、日本には頑張っている選手が大勢いる。みんなが頑張る日本はちょっと窮屈というか、海外の2メートル近い大男たちと喧嘩したい、そういうところに刺激を求める日本人も何人かいないといけない。職種に関わらず、そういう日本人の役割分担もあると考えています」 刺激に続いて、ここでも「喧嘩」という本田独自のキーワードが飛び出している。 「本当の喧嘩は好きじゃないですよ」と補足しながらも、本田は「喧嘩」をこう定義した。 「10年近く海外にいますけど、サッカー以外でも何度も許せないシーンがある。そのたびに『日本人をなめるな』と伝えてきたし、僕自身はそれが人生において最も価値のある戦いだと思っているので」 前出のツイッターから間髪入れずに投稿された呟きのなかで、本田は今夏以降の自身について「新しいことにチャレンジしたい」と綴っている。モスクワ時代は、次なる所属先に「格」という言葉を求めてきたがが、ミランでの日々を経たいまでは胸中に封印されている。 「話せば長くなりますが、ひと言でいうと格にはあまりこだわっていないというか。刺激という点で、最優先事項ではないという段階です」 少年時代から憧れてきたミランへ移籍し、さらに「10番」を託されたことで夢のひとつを成就させた思いはいまも変わらないはずだ。となると、本田が重視する「刺激」と「喧嘩」を満たす場所として、実力とビジネスの両面で成長が著しいアメリカのメジャーリーグサッカー(MLS)が最有力候補として浮かんでくる。 世界有数の経済誌『フォーブス』が発表した、2016シーズンにおけるMLSの1クラブ当たりの市場価値は、平均で2億2300万ドル(約243億円)に達した。リーグとして自前のマーケティング会社を擁して大型スポンサーを獲得し、大富豪のオーナーたちによるインフラ整備を介して経営の安定とチーム力のアップが図られたことが、リーグ全体の成長と発展に大きく寄与している。