〈PFUブルーキャッツ石川かほく・SVリーグ〉新アリーナで初ストレート勝ち 群馬に3―0、2連勝で6位
バレーボール大同生命SVリーグ女子(9日・かほく市のとり野菜みそブルーキャッツアリーナ)PFUブルーキャッツ石川かほくは群馬グリーンウイングスと対戦し、3―0で勝利した。新アリーナで初めてストレート勝ちを収め、連勝を2に伸ばした。5勝4敗で順位を6位に上げた。 【写真】古巣PFU戦に臨んだ群馬の髙相 ●川添、攻守に躍動チーム最多12得点 PFUは第1セット、川﨑鈴奈、川添美優のブロックなどでリードを奪い、第2セットは大村季色の強烈なサーブやリベロの舩田璃々香の好レシーブが光り、8連続得点の猛攻で圧倒した。 第3セットは互いに譲らない展開となったが、今季初出場のバルデス・メリーサのスパイクなどで差を広げた。川添がチーム最多の12得点を挙げ、ヌクジャン・タットダオが10得点で続いた。タットダオはブロックでも5点を奪った。 身長170センチの川添は「無駄なミスが少なく、いいムードでできている。自分は身長が低い分、仲間とのコンビネーションを工夫するなどして点につなげたい」と語った。 馬場大拓監督は、メリーサについて開幕前のけがの影響で出遅れたとし、「今は非常に良くなっている。徐々にならしているところ」と今後の活躍に期待した。 この日は、より多くの人に観戦してもらおうと35歳以下の県内在住者を入場無料とした。10日に同会場で行う群馬戦でも実施する。 ●古巣に「気持ち高ぶった」 群馬・髙相 昨季までPFUに所属していた群馬の髙相みな実は古巣との対戦に「気持ちが高ぶった。石川で試合できるのはうれしい」と話し、他の選手を鼓舞してチームを引っ張った。 チームは昨季V2で戦った。若い選手もいる中で、PFU前監督の坂本将康ゼネラルマネジャーとともに最高峰リーグで戦う心構えを仲間に伝えている。 石川や能登半島地震の被災地のことは常に気に掛けているとし、9月の奥能登豪雨には「心を痛めた」という。「私たちのバレーボールを通じて、少しでも伝わるものがあればいい」と語り、10日の試合での全力プレーを誓った。 ●詐欺に注意呼び掛け 津幡署 会場では津幡署が防犯キャンペーンを行い、署員ら5人が来場者に特殊詐欺や闇バイト勧誘への注意を促すティッシュやチラシを配った。ハーフタイムにはPFUのマスコットキャラクター「ブルーニャ」と署のマスコットキャラクター「白鳥係長」が防犯対策を紹介した。