【NFL】コルツがバイキングス戦でQBリチャードソンを下げてQBフラッコを先発起用へ
インディアナポリス・コルツが過去にドラフト1巡目で指名したクオーターバック(QB)アンソニー・リチャードソンをベンチに下げようとしている。『NFL Network(NFLネットワーク)』のイアン・ラポポートとトム・ペリセロが状況を知る人物の話をもとに報じたところによると、現地11月3日(日)に行われるミネソタ・バイキングス戦ではジョー・フラッコが先発を務めるという。
今回のニュースは、ヘッドコーチ(HC)シェーン・スタイケンがリチャードソンの起用を約束せず、先発QBの変更を示唆した翌日に伝えられた。
2023年ドラフト全体4位指名を受けたキャリア2年目のリチャードソンは、今季を通して不安定なプレーを続けており、そのパス成功率はNFLで最低の44.4%となっている。
リチャードソンは前回の試合でパス32回中10回成功、175ヤード、タッチダウン1回を記録。ワイドレシーバー(WR)が何度かボールを落とす場面があったが、これまで先発を務めた数試合と比べると良い内容だった。とはいえ、パス精度の問題がドライブを停滞させ続けている。
今シーズン、5回以上のパスを投げた試合でいずれも50%を上回るパス成功率を記録できていないリチャードソンは、220パスヤード以上を獲得した試合もない状態だ。深い位置へのロングパスや脚力を生かしたプレーなどで輝きを放つ瞬間もあったが、そこには一貫性が欠けている。
また、リチャードソンが日曜日に“疲れていた”ため、試合の途中にフィールドを離れたことを認めた後に今回の決定は下された。その正直な答えによって、クオーターバックの献身性に疑問が投げかけられている。また、チームメイトのセンター(C)ライアン・ケリーもリチャードソンが求められている“基準”に達していないと指摘。オフェンスの生産性の問題がより大きな懸念事項である一方で、試合の途中でフィールドを離れたことが今回の判断に影響を与えたのかもしれない。