赤ちゃんの脳と歯並びに悪影響も…授乳中のお母さんが“ついやってしまうこと”に専門家が警告
やってはいけない「スマホ授乳」
実は、母乳育児のママに警告したいことがある。 スマホを見ながらの授乳、やめましょう。理由は3つある。 1つ目は、先に述べたように授乳中の「顔を見合わせる行為」は、脳の発達に寄与するから。 2つ目は、母親が赤ちゃんから顔を背けると、赤ちゃんがくわえる乳首がひどく斜めになってしまうのである。このため乳腺が開きにくく、母乳が出にくいという悩みを抱えがち。乳腺炎になる確率も上がる。 3つ目は、この“斜め乳首”は、あごや歯の発達に支障があることを小児歯科が警告している。考えてみればいい、やわらかくて成長著しいあごと乳歯に、斜めに弾力のあるものが当てられるのである。ゆがんだフレームで歯科矯正しているようなもの。
「常時スマホ漬け」だけは回避を!
もちろん、スマホを持っていなくても乳首は多少斜めに入るものだけど、授乳中の乳首はやわらかくて、多少の斜めは赤ちゃんのあごに収まったときに補正される。ただ、スマホに夢中になると、補正の域を超えるのである。 母乳の場合、赤ちゃんが吸い付いてさえくれれば、ママは、わずかな自由時間をもらったようなもの。授乳歴のある私にも、ついスマホに手が伸びる気持ちは、本当によくわかる。 でもね、赤ちゃんの脳とあごと歯並びのため、どうか、その衝動に負けないで。まぁ、たまにやってしまうのは仕方ないとして、「常時スマホ漬け」だけは回避しよう。 <文/黒川伊保子 構成/女子SPA!編集部> 【黒川伊保子】 (株)感性リサーチ代表取締役社長。1959年生まれ、奈良女子大学理学部物理学科卒業。コンピューターメーカーでAI(人工知能)開発に従事、2003年現職。『妻のトリセツ』『夫のトリセツ』がベストセラーに。近著に『息子のトリセツ』『母のトリセツ』
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