アプローチのザックリを改善するには「リストウェイト」を付けてボールを打つのがいい!? 実際に試してみた
手先を使わず、振り子の動きをするためには、バケツをふる動きで体感できるそうです。記事では、カートの後ろに引っ掛けられている水の入ったバケツを使っていますが、あれって持ち手のヒモが長いですよね。そんなバケツは家にはなかなかないので、ラウンドに持って行くカートバッグの持ち手にタオルを引っ掛けたものでやってみます。バッグの中にはペットボトルなんかを入れておくといいようです。
カートバッグを振り子のように振るわけですが、注意することは手だけで振らずに、テークバックもフォローも、胸の面がちゃんとバッグのほうに向くようにすること。何度も往復させて振るのがいいようです。 やってみると、確かに軌道が横からになるし、低いところを動いている感覚があります。手だけで振ってしまうと軌道も安定しないし、バッグの動きもぎこちなくなってしまうので、しっかりと胸をターンさせて振らないとダメですね。
リストウェイトを装着すると「腕の重さ」を感じやすい
そしてもうひとつ、この記事のタイトルにあった「リストウェイト」を使ったドリル。なんとトレーニングなどで使うリストウェイトを付けて、ボールを打つというんです。そうすることで、腕の重さが感じられるということなんです。
なぜリストウェイトを付けてボールを打つのかというと、腕の重さを感じながら振りたいからなんですね。腕の重さを感じないと腕の筋力でパッと上げて、パッとおろすことができてしまうんです。腕の重さを感じながら振ると、振り子運動のような大きなアークで、ゆったりとしたリズムで振れるんです。その結果、ヘッドの最下点が安定する「横から軌道」になるということなんです。 これ、たまたまリストウェイトが家にあったのでやってみました。確かに手でヒョイっとクラブを上げるような動きができなくなりますね。腕の重さでスウィングできるようになるので、大きな弧を描くようになるし、リズムもゆったりとなります。手が変な動きをできなくなるので、最下点も安定するし、横から軌道になることでエッジが刺さらず、ソールが滑ってくれます。ただ、しっかりと体がターンしていかないと腕が重さで落ちてしまうので少しダフります。しっかりと胸をターンさせることを意識して練習すれば、これはかなりいい練習だと思いました。アプローチだけでなく、普通の素振りもリストウェイトを付けてやるといいんじゃないでしょうか。 今回、記事で紹介されていたドリルを少しやってみましたが、腕だけで振ってしまうことがいかにミスにつながるかということがわかりました。みなさんも紹介したドリルをやってみて、振り子の動きで横から軌道を体感してみてください。特にリストウェイトはなかなか良かったので、トレーニング用も兼ねて買っちゃってもいいんじゃないかと思いました。
野村タケオ