狂乱のDOUKIがSHOを僅か14秒殺!金丸の襲撃をマスター・ワトが救出し王座戦に名乗り出る「復帰の準備ができました」
ワト「次、あなたの持つこのIWGPジュニア王座に…挑戦します」
新日本プロレスは10月14日、東京・両国国技館で「映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』Presents KING OF PRO-WRESTLING 2024」を開催した。大会第7試合では、Just 5 GuysのDOUKIとHOUSE OF TORTUREのSHOがIWGPジュニアヘビー級王座をかけて再戦を行い、かつての因縁に終止符を打つ一戦となった。 【動画】DOUKIvsSHOのIWGPジュニアヘビー級選手権試合(試合ハイライト) 映画『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』Presents KING OF PRO-WRESTLING 2024 日時:2024年10月14日 (月・祝) 15:30開場17:00開始 会場:東京・両国国技館 観衆:6,211人 DOUKIは、7月5日の東京武道館大会でエル・デスペラードを破りIWGPジュニア王座を獲得。以降、9月11日の仙台大会で石森太二、9月29日の神戸大会で金丸義信を相手に防衛を果たしてきた。一方、SHOは4月29日の鹿児島大会で当時の王者としてDOUKIを下し、さらに5月22日の『BEST OF THE SUPER Jr. 31』公式戦でも勝利を収め、DOUKIにとって苦しい過去が続いていた。 試合は、SHOの入場曲が鳴り響く中で始まる。しかし、リングに向かうDOUKIを背後から奇襲し、会場を早くも騒然とさせた。SHOはDOUKIを花道で激しく攻撃し、さらにパイプ椅子を使おうとする場面もあった。レフェリーのマーティー浅見が制止するも、SHOは無視して浅見を突き飛ばし、強引に椅子でDOUKIの頭部を殴りつけた。続けて、マットのない花道上でダブルアーム式パイルドライバーを敢行し、DOUKIを大きくダメージを与える。 リングに押し戻されたDOUKIだったが、反撃の兆しを見せた。SHOがトーチャーツールを持ち出し、DOUKIのハーフマスクを剥がすと、その下から現れたのは、歌舞伎の隈取を思わせるような派手なフェイスペイント。不気味な笑みを浮かべたDOUKIは、SHOのツール攻撃を防ぎ、赤い毒霧をSHOの顔面に噴射する。そして奪ったトーチャーツールでSHOの頭部を強打し、試合の流れを一気に引き寄せた。 観客の「DOUKI」コールが会場に響き渡る中、DOUKIは奇声を上げながら、スープレックス・デ・ラ・ルナの体勢に入る。この時点でようやく試合のゴングが鳴り、DOUKIはそのままSHOをマットに叩きつけた。後方回転して再びスープレックス・デ・ラ・ルナを炸裂させると、試合開始からわずか14秒で勝利を収めた。 試合終了後も、DOUKIは不気味な笑みを浮かべていたが、ハーフマスクを装着すると平静を取り戻した。そして、浅見レフェリーからIWGPジュニア王座のベルトを手渡され、堂々と勝利の名乗りを受けた。 しかし、DOUKIの歓喜は長くは続かなかった。試合後に金丸義信が突然の襲撃を仕掛け、DOUKIの顔面にウイスキーミストを噴射。さらに、パイプ椅子でDOUKIの膝裏を執拗に攻撃し、場内は再び混乱に包まれた。 そこへ、負傷により欠場中だったマスター・ワトがリングに飛び込み、金丸を救出する形で登場。ハイキックとレシエンテメンテで金丸をKOすると、金丸をリングから追い出し、IWGPジュニア王座のベルトを手にしてマイクを握った。 ワトは「皆さん! そして、DOUKIさん。お久しぶりです。復帰の準備ができました。次、あなたの持つこのIWGPジュニア王座に…挑戦します」と堂々と宣言。その後、DOUKIと向き合い、ベルトを突き返して自信に満ちた表情で大きくうなずいた。そして、額を突き合わせてDOUKIと睨み合った後、ベルトを軽く叩いてリングを去った。 DOUKIにとっては、この試合で過去の雪辱を晴らす重要な勝利となったが、次の挑戦者として名乗りを上げたワトとの対決に向けて、IWGPジュニア王座戦線は再び激しさを増すことになりそうだ。