「わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」本屋大賞受賞作『成瀬は天下を取りにいく』作者が西武ライオンズの試合に登場 ナイスピッチを披露[文芸書ベストセラー]
8月20日トーハンの週間ベストセラーが発表され、文芸書第1位は『成瀬は天下を取りにいく』が獲得した。 第2位は『本好きの下剋上 ハンネローレの貴族院五年生1』。第3位は『暗殺』となった。 【写真】ライオンズユニホームの宮島未奈さん 京阪電車石山坂本線では「成瀬」ラッピング電車が運行 1位の『成瀬は天下を取りにいく』は作家の宮島未奈さんのデビュー作。2023年3月に発売され、2024年本屋大賞を受賞した他、数々の章に輝いた話題作。4位にランクインした続編『成瀬は信じた道をいく』と合わせてシリーズ累計80万部を突破している。 書籍の最初のエピソードは「わたしはこの夏を西武に捧げようと思う」と主人公・成瀬あかりが親友に宣言するシーンからはじまる。成瀬は閉店が決まった地元滋賀県大津の西武百貨店に毎日通い、テレビ局の中継に映ると決意。成瀬と親友のおかしな青春が描かれる。書籍の表紙にはライオンズのユニフォーム姿の成瀬が描かれている他、ライオンズの描写も含まれている。これがきっかけとなり『成瀬は天下を取りにいく』と西武ライオンズのコラボ試合が決定。宮島さんが8月14日に所沢のベルーナドームで行われた西武ライオンズとソフトバンクホークスの一戦で試合前のセレモニアルピッチを務めた。宮島さんはライオンズのユニホームに背番号37(みな)を背負って登場し、西武の背番号37柘植世那選手をキャッチャーに見事なピッチングを披露した。また同日の西武ライオンズ公式Xには選手たちが口元に手をあてる「成瀬ポーズ」をした姿が多数投稿されている。 1位『成瀬は天下を取りにいく』宮島未奈[著](新潮社) 中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。コロナ禍、閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。さらにはM-1に挑み、実験のため坊主頭にし、二百歳まで生きると堂々宣言。今日も全力で我が道を突き進む成瀬から、誰もが目を離せない! 話題沸騰、圧巻のデビュー作。(新潮社ウェブサイトより)