陸と海のつながり学ぶ 奄美トレイルで生き物探し 与論島で初開催
鹿児島県与論町で11月30日、自然観察会「奄美トレイルで生き物探し」(奄美自然体験活動推進協議会主催)が開催された。町内の小学生~一般19人が参加。島で見られる野鳥や生き物を観察し、陸と海のつながりが育む島の自然の大切さを考えた。 与論島では初めての開催。奄美野鳥の会理事の鳥飼久裕さん、生態計画研究所(東京)主任研究員の佐藤真人さん、ヨロン島エコツアーガイド連絡協議会長の麓才良さんが講師を務めた。 観察会では、ゆんぬ体験館で鳥飼さんから与論島に飛来する野鳥について講義を受けた後、与論城跡内や周辺を歩き、野鳥や昆虫を探した。 子どもたちは神社の鳥居や電柱、木に止まっているイソヒヨドリやキジバトなどの野鳥、ツマベニチョウ、チブサトゲグモなどの昆虫を次々と見つけ、終始楽しそうな様子。チョウを手に持って観察したり、講師に質問したりするなど熱心に学んでいた。 このほか、麓さんから与論城跡の歴史や成り立ちなどについて学んだ。子どもたちは「双眼鏡で生き物がよく見えてよかった」「城跡があることを初めて知った」などと感想を話していた。 この日午前は同町役場多目的室で鳥飼さんによる「奄美群島の鳥、与論島の鳥」をテーマとした講演会もあった。
奄美の南海日日新聞