中国、呼吸器感染症でWHOと連携 「新型ウイルスではない」
[北京 10日 ロイター] - 中国外務省報道官は10日、呼吸器感染症の一種であるヒトメタニューモウイルス感染症が同国で流行していることについて、世界保健機関(WHO)と呼吸器疾患について緊密な連絡を取っていると述べた。 定例会見で記者団の質問に答えた。 報道官は自国民と国内の外国人の健康を重視しているが、ヒトメタニューモウイルスは新型ウイルスではなく、60年以上前からヒトに感染していると述べた。 中国疾病予防管理センターは、最新の報告書でヒトメタニューモウイルス感染症の症例について、依然高水準だが、北半球の他の地域と同程度と指摘している。 外務省報道官は「ヒトメタニューモウイルス感染症は自然治癒する疾患として出現する。一般的なウイルスを未知のウイルスとして誇張するのは不安をあおる行為であり、科学的な常識に反している」と述べた。 WHOは7日、中国と連絡を取っているが、異常な発生パターンは報告されていないと表明した。