6大会連続出場の古川高晴、今度こそ!『金』射貫く「取るための練習をしてきた」 近大パリ五輪壮行会で誓った/アーチェリー
パリ五輪・パラリンピックに出場する近大の在校生と卒業生の壮行会が1日、東大阪市の近大で行われ、アーチェリー男子で6大会連続五輪出場の古川高晴(39)=近大職員=ら7選手が参加した。古川は「金メダルを狙っていきたい」と宣言。東京五輪は個人と団体で銅メダルを獲得。自らの経験をチームに還元すると約束した。 【写真】アーチェリー男子で6大会連続五輪出場の古川高晴 大黒柱として支えつつ、自身初の金メダルも狙う。史上最多タイの6大会連続五輪出場の古川が、アーチェリーチームのリーダーとしての自覚をうかがわせた。 「金メダルを目指して、金メダルを取るための練習をしてきたので、今回は金メダルを狙っていきたい」 古川は近大2年時に2004年のアテネ五輪に出場。12年ロンドン五輪では男子個人で銀メダル、21年東京五輪では男子団体と男子個人で銅メダルを獲得した。同じ近大卒で五輪に挑む中西絢哉、野田紗月はともに五輪初出場。後輩たちに伝授していることとして、この日の壮行会に駆け付けたメディアを例に挙げ「今は『カシャ、カシャ』って感じですけど(五輪では)シャッター音もボタン押しっぱなしで10台、20台いるよ、と伝えたりとか、五輪の雰囲気、状況を伝えている」と明かした。 「他の選手と考え方や性格が違うので、すべてが当てはまるわけじゃないと思うけど、僕がやってきて失敗してきたこと、成功したことを伝えて、そうなんだと思ってもらえたらいい。プレッシャーにつながりにくいようなことを話しています」 五輪経験者しか分からない空気感や知識がある。これまでは「東京五輪まではただ漠然と自分のパフォーマンスを発揮すると思っていた」と、金メダルへのこだわりはなかったが、東京五輪をキッカケに意識が変わったという。決戦の舞台であるパリで、世界一をつかむために鍛錬を積み重ねてきた一投を放つ。(西垣戸理大) ★初出場・野田紗月、メダル目指す アーチェリー女子の野田紗月(ミキハウス)は初出場のパリ五輪に向け「全力でメダルを目指して頑張りたい」と意気込んだ。昨年の世界選手権で銅メダルを獲得。アーチェリーの競技自体は「マイナーなスポーツ」といい「メジャーなスポーツになるには自分たちが頑張らないといけない」と知名度向上にも意欲を見せた。 ■古川 高晴(ふるかわ・たかはる)
1984(昭和59)年8月9日生まれ、39歳。青森市出身。15歳のときにアーチェリーを始める。青森東高卒業後は近大に進学し、在学中の2年時の2004年アテネ五輪出場。07年近大経営学部卒。12年ロンドン五輪男子個人銀メダル、21年東京五輪男子団体銅メダル、男子個人で銅メダルを獲得した。現在は近大スポーツ振興センター職員、体育会洋弓部コーチ。