バレー・高橋藍「最高でーーーす」19得点&MVPでPO決勝導く 強豪・トレンティーノ撃破
◆バレーボール男子 ▽イタリア1部 セリエA プレーオフ準決勝第5戦 モンツァ 3(25―18、25―22、23―25、24―26、17―15)2 トレンティーノ(14日、イタリア・トレンティーノ) 【写真】 得点を挙げて喜ぶモンツァ 2勝2敗で迎えたプレーオフ準決勝の最終戦で、レギュラーラウンド(RR)5位のモンツァは、同1位の強敵・トレンティーノをセットカウント3―2で破った。3勝2敗で決勝に進出。日本代表の主軸・高橋藍(らん)はセットカウント2―2の最終セットで15―15でレフトから強打を決めてマッチポイント。最後もレフトから高橋が体勢を崩しながらも、クロスに決めきり、雄たけびを上げた。大接戦を制し、仲間と抱き合い、喜びを爆発させた。 敵地で躍動した。第1セット21―14から高橋に連続でトスが上がり、最後はレフトからプッシュで決めた。イタリア代表のガラッシやカナダ代表のマーも得点を重ねると守備も光り、相手の力強い攻撃に何度も拾って粘った。モンツァは主軸が躍動し、2セットを連取した。 だが、そう簡単にはいかない。第3セットは強豪・トレンティーノがRR1位の意地を見せ、25―23で取った。セットカウント2―1で迎えた第4セットは接戦。モンツァは21―21から高橋が味方のパスに合わせ、思い切ったバックアタック。22―22でも決めきった。だが、相手に粘られて24―26で取られた。 セットカウント2―2で最終セットにもつれ込んだ。5―4から高橋がブロックアウトを狙ったスパイクで得点。15―15から2連続でレフトからスパイクを決めきり、モンツァに劇的勝利をもたらした。チーム3位の19得点で今季5度目のMVPに選出。試合後は自身のXで「最高でーーーす!!!!!!!」と喜んだ。 初出場した21年夏の東京五輪で8強入り後、同11月にセリエAのパドバ入り。同年シーズンはRR11位、昨季はプレーオフ7位だった。モンツァに移籍したリーグ参戦3季目で自身初のプレーオフ決勝進出を果たした。決勝ではRR2位のペルージャと対戦する。日本代表では今夏のパリ五輪で1972年ミュンヘン大会以来、52年ぶり五輪金メダルを目指す。世界最高峰リーグの大舞台で躍動し、「自信」を深めていく。
報知新聞社