【ツバメとの共生で直面する住宅問題】ツバメが監視カメラやスピーカーの上に巣作りする理由は?「住宅あるある」に読者から共感多数!【作者に訊いた】
SNSを中心に野鳥にまつわる短編漫画を描いているpiro piro piccolo(@iirotorii)さん。スズメやメジロなど身近な野鳥をリアルに描き、野鳥の生態や習慣などを知ることができる。今回はX(旧Twitter)にて4.1万を超えるいいねを獲得した「住宅難のツバメたち」などツバメが登場する漫画を紹介するとともに、本作を描くようになったきっかけや裏話などについて、piro piro piccoloさんにインタビューした。 【漫画】本編を読む ■はるばる海を越えてきたのに巣が作れない!?人と野鳥の共存を描く話題作 作者が漫画を描き始めたきっかけは、野鳥を観察する中で感じた「感動的なシーンやおもしろいシーンを残したい」という思いからだったという。 「住宅難のツバメたち」が生まれた背景には、ツバメたちが抱える巣作りの問題がある。作者は「道の駅のような公共施設でもツバメの巣作りが拒否されることが多く、この事実を多くの人に伝えたいと思った」と語る。ツバメが人間にとっても馴染み深い野鳥である一方、彼らの巣作りが難しくなっている現状を訴えるべく、本作を描き始めたようだ。 また、作者はバードウォッチングが趣味で、普段から野鳥の観察を続けている。観察を通じて、よりリアリティのある描写を目指している。ツバメに関する特別な思い出を聞いてみると、ある日海岸で鳥を観察しているときに、南から海を越えて渡ってきたツバメに出会った際の感動について懐かしく振り返ってくれた。その時の経験から、ツバメへの思い入れがさらに強まったという。 作者は「野鳥は人間の身近なところで観察しやすく、一生懸命な姿がとても魅力的」と語り、野鳥に興味を持つことで日常の景色が変わり、新しい楽しさを発見できると伝えている。作品が野鳥に関心を持つきっかけとなり、より多くの人が自然と接する喜びを味わえることを願っている。 ツバメは春になると南の国から渡り、日本で繁殖するが、最近はスピーカーや監視カメラといった予期せぬ場所に巣を作る光景も増えている。X(旧Twitter)には、「まさに近所にありました」といった声や写真が多く投稿され、共感の輪が広がっている。野鳥について興味が湧いた人は、ぜひ読んでみてほしい。 取材協力:piro piro piccolo(@iirotorii)