【地獄の飲み会シーズン】連日の忘年会でお金が底を付きそうです……。居酒屋のお酒ってどうしてあんなに高いんですか?
現在では金欠を理由に会社の飲み会への参加を拒否できる風潮が広まりつつありますが、そもそもどうして居酒屋のお酒は高いのでしょうか。 スナックやキャバクラほどではないにしろ、まったく同じ商品をスーパーなどで購入したら半額以下ですむことも珍しくありません。どうして居酒屋で飲むお酒は市販品よりも高いのか、その理由を紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
居酒屋の原価率は30%程度
居酒屋で提供されるお酒が市販品よりも高い理由のひとつは、お店を継続的に営業するうえで利益を得る必要がある点です。 例えば、スーパーで1本200円のビールを仕入れて200円で販売した場合は、仕入価格と販売価格が同じため1円の利益も得られません。 それどころか、スーパーまで仕入れに行くためのガソリン代、車の劣化、労力や時間などの分だけ損をしています。1本200円のビールを仕入れたら、その分の経費が回収できる値段で販売しなければ利益が出ず、お店を継続させられません。 飲食店の適切な原価率は30%といわれています。居酒屋で使うアルコールはビールに日本酒、焼酎など幅広くありますが、提供されるお酒の原価率はどれも20~35%程度です。ただし、平均すると30%前後になるだけで、すべてのお酒が原価率30%前後で提供されるわけではありません。
お酒の価格には原価以外に店の維持費などの固定費が含まれている
お酒を作るために直接かかった費用は材料費だけかもしれませんが、必要な経費はそれだけではありません。お酒を作るスタッフの給料、お店を営業するための電気代やガス代、土地代や家賃など間接的にかかる費用が別にあります。 いくらお酒を作る材料があっても作る人がいなければお酒を提供できませんし、電気がつかなければ健全な営業ができません。 そもそも土地代や家賃が払えなければお店が存続できないため、それらの費用を支払うためのお金もお酒の売り上げからまかなっています。売り上げ300円、材料費100円、人件費150円と仮定した時、利益は50円だけです。