「推しと私」K-POPアイドル応援ペンライトで退陣訴え ユン大統領への抗議デモに集まった韓国の若者 大きく変わった“ろうそく集会”の現場
韓国・ソウルでは12月3日の非常戒厳の宣言を受け、尹大統領の弾劾を求めるデモや尹大統領の支持者たちによる集会が全国各地で連日行われている。 1回目の弾劾訴追案の採決が行われた7日の夜には、国会前に大勢の人が集まり、「尹大統領弾劾」などと書かれたプラカードを掲げ、「尹錫悦は退陣せよ」と声を上げた。韓国警察の推計では、この日の集会には約15万人が参加した。 【写真を見る】「推しと私」K-POPアイドル応援ペンライトで退陣訴え ユン大統領への抗議デモに集まった韓国の若者 大きく変わった“ろうそく集会”の現場 ■2016年朴槿恵大統領の退陣を求める集会と違う雰囲気 韓国で大統領の退陣を求める大規模集会が行われたのは過去にもあった。2016年に朴槿恵大統領の弾劾を求めた集会は“ろうそく集会”と名付けられ、連日市民がろうそくを持ち、集会に参加していた。当時は民衆歌謡(韓国における民主化運動や学生運動などの闘いで歌う目的で作られた歌)を合唱していた。今回の集会も2016年と同様に "ろうそく集会"と呼びかけられたが、その雰囲気は大きく変わっていた。 ■手にはK-POPアイドル応援用のペンライト 大勢の人が集まり、身動きをとるのもままならない集会場で、ひと際目立ったのがK-POPアイドルファンの象徴であるペンライトだった。ろうそくを持っている人も多くいたが、ペンライトの光はろうそくを圧倒していた。 ペンライトはそれぞれの好みでカスタマイズされ、アイドルグループ名や推しの名前が書かれている部分に「弾劾」のシールを貼ったものも・・・。集会に参加した30代の女性は「本来はアイドルのライブで使うものですが、光が強く風で明かりが消される心配もないので持ってきました」と話していた。そのうえで「推しと私がいる社会の秩序を乱す尹大統領は弾劾すべき」と集会に参加した理由を説明した。 また、20代の参加者は「こういったデモ集会を堅いものと思う人が多いが、アイドルペンライトをみて若い人も楽しんで参加できると伝えたかった」とアイドル応援用のペンライトを集会に持ち込んだ理由を話した。