【将来像描く】「新アリーナ」「新県立中央図書館」など生かした東静岡地区の新たなまちづくりを議論(静岡市)
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
静岡市が進めている「アリーナ構想」を中心とした東静岡地区の新たなまちづくりについて、難波市長はきょう、「大事な時期を迎えている」と説明しました。 22日、静岡市役所で開かれた「東静岡地区まちづくり協議会」。自治会の役員や鉄道事業者などの委員が、東静岡駅北口のアリーナ構想や、南口に県が整備を進める新県立中央図書館などを生かした”新たなまちづくり”について議論しています。 東静岡駅北口に整備を目指す「アリーナ」を巡っては、10月、静岡市が基本計画案を発表。先週金曜日には、アリーナ構想への理解を深めてもおうと、市民への説明会を実施し、難波市長はその必要性を訴えました。 ( 難波市長) 「静岡市は人口減少や若者の流出が非常に深刻な状態にある」「新しい街づくりをしていくことが重要だと確信している」 事業費は現時点で約300億円。アリーナの規模は、プロスポーツの試合や大きな音楽イベントに対応可能な8000席以上で、2030年のオープンを目指しています。 22日の協議会で、静岡市は東静岡地区の新たなまちづくりについて、南口と北口を繋いだ「文化・スポーツの拠点」を目指すなど人が集まる魅力的な都市空間をつくっていくための基本構想案などを説明しました。 (市の担当者) 「この基本構想は、アリーナ整備や県立中央図書館の移転など、計画が進んでいる中で、今後のまちの将来像を描くもの。そういった中で、公民共創によるまちづくりの推進に繋げていきたいと考えている」 また、東静岡地区に商業施設やホテルなどを立地しやすくするため、現在「工業地域」として設定されている区画を、「近隣商業地域」へ変更する案も示されました。委員からは、用途地域の変更は、「市民の生活を大きく変えることになるため、地域住民の理解が得られるように、丁寧な説明をしてほしい」などの意見があがりました。難波市長は22日の定例会見で、「”まちづくり”は大事な時期を迎えている」と話しました。 (難波市長) 「多くの施設が老朽化の時期を迎えていて、作り替えていかないといけない時期なので、それを踏まえて、これからの30年50年のまちづくりの計画をしっかり作っていくことが大事」「投資を怠ると衰退していくので、投資をしながら、どうやって新しい街づくりをしていくのか。ハード面だけではなくソフト面などいろいろな課題があるので、現状の延長上ではない、30年50年先を見た取り組みを話し合っていくのが大事だと思う」 長年議論が停滞していたアリーナ構想が前進するなど、実現に向けた理想像が見えてきた”静岡市の街づくり計画”の今後の進ちょくに注目が集まります。