春高バレー 初出場の日本航空石川はフルセットの激闘も惜敗 能美市出身のリベロ亀田愛唯奈「楽しんでいる姿が能登に届けば…」
「ジャパネット杯 春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会第1日(5日、東京体育館)創部2年目で初出場の日本航空石川は、三重・津商高に23ー25、25ー21、12-25でフルセットまでもつれ込んだが惜しくも敗戦した。能登半島地震から1年。現在は、東京・青梅市の明星大のキャンパスを借りて、生活をするメンバーが全力プレーで勇気を与えた。 第1セットは終盤まで両者譲らぬ展開となったが、2連続ポイントを許し失う。だが、第2セットは18ー20から怒濤(どとう)の4連続ポイントを奪うなど、セットを取り返す。第3セットも一時3点のリードを奪うが、徐々に押され、惜しくも敗戦した。 第1セットでピンチサーバーとして登場したリベロ亀田愛唯奈(2年)は石川・能美市出身で、自身も地震発生時には石川で被災。苦しい時もともに支え合った仲間について、「第二の家族」と語った。亀田は「今日の目標はバレーボールを楽しむことだった。楽しんでいる姿が能登に届けば私たちの目標は達成できた。初めての春高は負けたが、楽しかった」と笑顔でコートを去った。