Volumio、日本語対応の最上位ストリーマー「Motivo」を12/25発売。28万6000円
トップウイングサイバーサウンドグループは、同社が取り扱うVolumio(ボリューミオ)ブランドから、ネットワークプレーヤー/トランスポート「Motivo(モティーヴォ)」を、12月25日(水)に発売する。価格は286,000円(税込)。 【画像】背面端子。ヘッドホン出力はインピーダンスごとに2系統用意される 同ブランドのストリーマー(ネットワークプレーヤー/トランスポート)の最上位に位置づけられるモデル。今年5月にアナウンスされた製品が、タッチパネル操作における日本語キーボード搭載などの日本語対応を完了し、この度国内発売日と価格を正式に決定した格好となる。 直感的な操作を実現する8型タッチパネルを備えた筐体内に、ESS「ES9038Q2M」を採用したDAC回路、I2S(HDMI)/USB/同軸/光デジタル出力、RCA/XLRライン出力を搭載。さらにTexas Instruments製「TPA6120A2」を用いたヘッドホンアンプも備え、単体でも、他の製品と組み合わせても最上の音質を楽しめるとしている。USB出力では最大でPCM 768kHzおよびDSD512、I2S出力/プレーヤー再生時ではPCM 384kHzおよびDSD256、その他出力ではPCM 192kHzまでの再生に対応する。 システムには、独自の音楽再生用OS「Volumio OS」を本製品専用にカスタマイズした上で搭載。同ブランドの他の製品と同様、Volumio Premiumの全機能を追加料金無しで利用することができ、DLNA/OpenHome、Roon Readyをはじめ、Qobuz/Spotifyなどストリーミングサービスへのアクセス、AIプレイリスト作成機能「Supersearch」、ノンストップ再生機能「インフィニティプレイ」、外付けCDドライブからのリッピングといった豊富な機能が用意されている。 内部デジタル回路においては、Amanero Technologies社と共同開発したカスタム接続を採用。SBCからデジタルオーディオデータを送り出す際、一旦Amanero社製のデジタルインターフェースボードを経由させることで、データを徹底的にクリーンな状態で各種オーディオ回路に出力できるのだという。 デジタル出力部は、既存モデル「Rivo」から強化を行っており、同軸/デジタル出力にはWolfson/Cirrus WM8804トランシーバーを採用。同軸デジタル出力にはMurata製トランスを用いたガルバニックアイソレーションも施した。I2S出力はさまざまなブランドのフォーマット/ピン配列をサポートしており、手持ちのDACのI2Sフォーマットに合わせて設定することができる。 電源回路にもこだわっており、2段のフィルター回路を搭載。外部ACアダプターから電力が入力された直後と、各オーディオ回路に電力を送り出す直前でそれぞれフィルタリングを行うことで、各オーディオ回路の理想的な動作を実現したとのこと。 ヘッドホンアンプは上述のとおりTPA6120A2を採用し、DACチップからの内部伝送をバランス化することでノイズを最小限に抑制。出力端子は高インピーダンス用/低インピーダンス用の2系統を備えており、幅広いヘッドホン/イヤホンで卓越した音質を奏でるとしている。 プロセッサーはBCM2711、RAMとして2GB DDR4、内蔵ストレージとして16GB eMMCを搭載。外形寸法は約195W×195H×55Dmm、質量は2.5kg。
編集部:成藤正宣