横原悠毅「IMP.をなめるなよ」 苦楽を共にしてきた7人が見据える2025年のIMP.
■ステージ上とのギャップ 基:100回の練習より1回の本番の方が実りが大きいことがあるように、何事も経験することが大事だと思っています。D.U.N.K.で他の事務所のアーティストのライブを見て「こういう風にライブを作るんだ」とか「こういうMCをするんだ」と勉強になったことがたくさんあった一方で、IMP.にしか出せないカラーが実感できました。SKY-HIさんと「CRUISIN’」をコラボさせていただけたのもD.U.N.K.ならでは。さまざまな面で「初めてのライブがD.U.N.K.で良かったな」と思い、呼んでくれたSKY-HIさんへの感謝の気持ちが強くなりました。 これはあくまでも僕個人の考えなのですが、僕たちはアイドルでもあり、アーティストでもあると思っています。楽曲面もヒップホップに特化しているわけではなく、かといってJポップど真ん中なわけでもない。たくさんの音楽が溢れる時代だからこそ、自分たちの声や雰囲気に合うさまざまなサウンドを取り入れて唯一無二の音楽でありたい。あと、メンバーが一緒にいる時の雰囲気を褒めていただくことが多い。多種多様な個性を持ったメンバーが揃っていて、ステージ上での雰囲気とのギャップがあるのがIMP.の強みです。 松井:俊が言ってくれたことと通じると思うのですが、僕たちはパフォーマンスはクールなものが多いけれど、YouTubeやバラエティーの活動では親しみやすいグループだと思います。幅広い方たちに応援していただけるよう頑張っています。また、「ファンの方と頑張っていこう」という気持ちがすごく強いです。 ――7人で苦楽を共にしてきた。ことあるごとに「この7人なら大丈夫」や「7人で乗り越えられない壁はない」という言葉を口にする。 松井:たくさんのつらい思いを一緒に経験してきたからじゃないかな。 基:事実、7人で乗り越えてきたからね。
■「IMP.をなめるなよ」 椿:それぞれがバラバラに活動している時からグループ活動に強い憧れがありました。この7人が集まった時もグループが組めるかどうかわからなかったのですが、それぞれがかなりの下積みを経験していたので、「ここでグループを組めなかったらもう可能性はないんじゃないか。最初で最後のチャンスだ」と全員が感じていました。結果グループを組むことができ、最初から7人一体となってどういうグループにしていくかを考えていった。デビューをはじめ、一つひとつの出来事を7人で叶えられていることがすごく嬉しい。これからもいろいろな壁にぶつかると思いますが、全員の根幹に「7人なら大丈夫」という気持ちがあると思います。 佐藤:バラエティーをやらせていただいている時に誰かが発言するとみんなでフォローする。「本当にいい人たちが集まってるんだな」と実感します。思いやりに溢れているグループで、僕はメンバーに対して日々感謝しています。 横原:僕はストレートに言うと、「IMP.をなめるなよ」と思いながら活動しています。大役を任せられたとしても不安はないですし、むしろ「ちょっと遅いですよ」と思います。僕たちよりダンスが上手いグループも、歌が上手いグループもたくさんいますが、僕たちの仕事はそういうところだけで勝負するものではないと思っています。IMP.はいろいろなことをやってきているので負けている気がしない。あと、間違いなくどのグループよりIMP.のライブは楽しいと思っています。デビュー2年目はIMP.の強みを確固たるものにしていきたいです。 影山:2025年は年明け早々に初めての全国ツアーが始まります。来てくださる方に「IMP.のライブは本当に楽しい」と思ってもらいたい。受け取り方は人それぞれだと思いますが、最終的に「またIMP.のライブに行きたい」と思ってもらえるよう全魂を注ぎます。 (構成/ライター・小松香里) ※AERA 2024年12月16日号より抜粋
小松香里