「123万円の壁」国民と決裂…自公協議で新たな提案は?
「123万円」に代わる新たな提案はあるのでしょうか。年収103万円の壁の引き上げを巡って国民民主と決裂するなか、18日午後に自公が協議を行いました。 【画像】自公は税制改正大綱に引き上げ額「123万円」を盛り込む見通し
■「123万円」決裂で自公どうする?
補正予算成立を受けての国民民主党へのあいさつ回り。 国民民主党 浜口政調会長 「178万もよろしくお願いします」 年収103万円の壁を巡る協議が暗礁に乗り上げています。 所得税の課税最低ラインを今の103万円から178万円に引き上げたい国民民主党と、123万円を提示したままの与党側。国民民主党の前に立ちはだかるのは、最後の難敵を意味する「ラスボス」とネットをザワつかせている、自民党の宮沢税調会長です。 国民民主党 榛葉幹事長 「財務省の方を向いてやるのか、国民の方を向いてやるのか。宮沢さんもどちらを向いてやるかということですよ。あれだけ温厚なフルゲンさんが怒るというのは、火に油を注ぐ天才だね。炎上してますよ、ネット上は」 フルゲンさんこと、国民民主党の古川元久代表代行は17日、与党側から123万円を超える新たな提示がなかったことから、税調会長レベルでの協議の打ち切りを宣言しました。 国民民主党(税調担当) 古川代表代行 「実務者レベルではこれで終わりと。あとは榛葉幹事長の出番があるのかどうか。ボールは向こうにありますのでね」 国民民主党 ベテラン議員 「せめてこちらが判断に迷うような数字を出してくれないとお話にならない。むしろ森山幹事長の方が政治的なセンスがありそうだから、レベルを上げてやっていくしかないんじゃない?」 与党側は103万円の壁引き上げを盛り込んだ、来年度の税制改正大綱を20日にまとめたい考えで、タイムリミットが迫っています。
■103万円の壁 協議は決裂?それとも継続?
政治部(自民党担当) 飯山雄矢記者 「政府与党としては、150万円前後という落としどころも想定はしながら、まずは123万円を提案して、そこからどう交渉していくかという考えだったんですが、きのうの協議はわずか10分で物別れに終わりました。国民民主の玉木代表はあくまで178万円という満額を主張していて、ある政府関係者は『少なくとも年内は妥協しないだろう』とみています。ただ、来年の本予算を成立させるためには、国民民主など野党の協力は不可欠です。与党内では『協議を前に進めるためにも新たな提案をすべき』という意見がある一方、とりあえず税制大綱には前回提案した『123万円』と書き込んで、国民民主との協議は『来年仕切り直す』という考えもあり、20日のとりまとめに向けて調整を進めています」 関係者によると、税制改正大綱には引き上げ額を123万円のまま盛り込む見通しです。 国民民主党 玉木代表 「どうやら、あさって自民党公明党は123万円という私どもに提案した控除額の引き上げを、与党、税制改正大綱に書いてそのままいくそうです。3党の幹事長間の合意も、我々からしたら無視される形で大綱が決定されるというのは残念というか驚きですね」
テレビ朝日