SCSK、業務効率化・自動化と高度な経営判断を実現するAIセントリックなオファリングシリーズ「PROACTIVE」を提供
SCSK株式会社は19日、顧客や社会に対して新たな価値を提供し続けるために、事業分野・事業モデルを再構築し、2025年の崖を越え企業が成長するためのデジタルオファリングサービスを開始すると発表した。 これに伴い、同社オファリングサービス事業の中核におくSCSKのERPシステム「ProActive」は、「atWill」「PImacs」とのソリューション統合により、AIセントリックな「PROACTIVE」に名称を変更する。PROACTIVEは、業務・業界特化型AI「PROACTIVE AI」を中核におき、圧倒的なアジリティを提供する「ATWILL Platform」を基盤とすることで、2025年の崖に直面する企業の課題解決に求められる「業務効率化・自動化」と「高度な経営判断」を実現するとしている。 SCSKは、「ProActive C4」「atWill」「PImacs」という3つの自社開発知財を活用し、卸売・商社業、製造業、建設業、サービス業の顧客を中心に、会計・人事給与・販売管理・生産管理などの業務機能を導入してきた。新たなPROACTIVEでは、これら3つの既存業務機能に加えて、業務ノウハウやAI技術、さまざまな知財を組み合わせることで、「業務効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現する。 中核となるアプリケーションには、会計、人事給与、生産管理、販売管理をはじめとした企業の業務プロセスの効率化を実現する業務ロジックや、PROACTIVE AI、ATWILL Platform(高速アプリ開発基盤)が含まれる。 PROACTIVE AIは、一歩先を行く経営示唆を提供し、業務の高度化と効率化を実現するアクショナブルAI。業務や業界に特化したAI機能により、特有の課題を把握し、分析と予測を支援する。また、マルチAIエージェント機能により、データ定義や分析、運用・施策実施の各工程にAIが関与することで、専門知識がなくても高度な経営判断を可能にする。さらに、業務特化生成AIによる操作補助などを活用することで、業務プロセスの効率化・自動化を実現する。 ATWILL Platform は、急速に変化する事業環境に対応するためのアジリティを提供する、次世代のプラットフォーム。このプラットフォームは、外部ソリューションと連携したエコシステムを構築し、多様なパートナーと協力して、ビジネスの成長とイノベーションを促進する。ローコード開発に対応しており、システム開発の経験がなくても、アプリケーションを迅速に構築でき、IT人材不足の解消にも貢献する。また、マルチモーダル対応により、テキスト、音声、画像などの多様な入力形式で直感的かつ効果的にシステムを利用できる。 さらに、これらのアプリケーションと、業務ノウハウを生かしたコンサルテーションを組み合わせることで、デジタルオファリングサービスを提供する。 業務特化オファリングサービスは、会計関連のオファリングとなるPROACTIVE Finance をはじめとして、販売管理(PROACTIVE Sales)、生産管理(PROACTIVE Production)、人事関連(PROACTIVE People)を提供する。 業界特化オファリングサービスは、卸売・商社向け(Wholesale & Trade)、建設業向け(Construction)、素材・素材加工製造業向け(Material Process)、電機・機械製造業向け(Electric Machinery)を提供し、さらに今後ラインナップを増やしていく予定。
クラウド Watch,三柳 英樹